ジェームス・ロイド・スチム
じぇーむすろいどすちむ
ゆけ・・・・・・スチームボーイ!!
『スチームボーイ』に登場するキャラクターの1人。発明家として名を馳せる人物であり、主人公ジェームス・レイ・スチムの祖父(65歳)である。アメリカのオハラ財団の協力の元、新たな発明品スチームボールを開発するが、それが発端となって息子であるジェームス・エドワード・スチム(エディ)と、科学に対する見識を違えて対立関係となってしまう。その後、スチームボールを悪用しようとするオハラ財団と、財団と協力的になったエディの陰謀を阻止しようと孤軍奮闘する。
冒頭において登場した当初、「常識を超えねば、進歩など無いのだ」という考え方を持った人物として描かれていた。そのためスチームボールを開発するに当たり、無理を強いてでも成し遂げんとする固い信念があった。漫画版では、レイに対してこの持論を言い聞かせている。
だが、この考えが息子であるエディを瀕死に追いやると共に、慎重的だった見解を一転させて急進的なものへと変貌せてしまう。皮肉なことに、ロイドが科学に対して慎重的な見識を持ちだしたのはこの時であり、息子とは考えを入れ違えてしまった。
危険性を悟った以降は、何が何でもオハラ財団の悪行(スチームボール又は科学を悪用した兵器開発、その武器や兵器の取引等)を止めようと奮闘する。65歳とは思えぬ行動力と体力を持っており、たとえ1人であろうが全力を持ってオハラ財団の妨害をし続ける等、屈強な精神の持ち主でもある。
息子のエディとは、事故になるまで折り合いが悪かったと言う訳でもなかったようである。互いに発明家として日々の開発にまい進していたと考えられる。しかし、事故を起こした日を境にして意見を違えてしまってからは、親子関係は悪くなっていってしまう。これに関しては、ロイド自身も責任があることを自覚していた模様。
孫であるレイに対しては可愛がっていた節があったもよう(漫画版より推察)。時には科学と言うものに対して、何が正しいのか困惑してしまったレイに対して「それは、お前が自身が決めるんじゃ」と優しく論じた。