概要
オハラ財団が開発した自走蒸気機関で、荒地用に改良したもの。通称「ジャイアントデスピア」と呼ばれている。メカニック設定資料では「歯車メカ」と呼称されるもので、劇中における重量級メカを代表するものである。
構造
車体
蒸気機関車を、線路の等で舗装された部分だけでなく、線路の無い荒地等でも走行できるように改良を施されている。車体構造としては、機関車の様に巨大なボイラーを斜め(前方側を斜め上向き)にして配置しており、前方側にある縦長の煙室と繋がっている(横から見ると「ト」に見えなくもない)。斜めボイラーの上に煙突を備える。
運転席
斜めボイラーの後部には、蒸気圧を調整するための運転席があり、その構造はほぼ蒸気機関車と同じである。この席の両舷には大きな木炭を積めると思われる大きなボックスを備える。前部の縦長煙室直前には、歯車メカの方向性をコントロールするための操縦席が備え付けられている。この事から、2人1組になって操作する形となる。
車輪
車体前部の両脇(前部運転席の左右)に、小さめの車輪が2つで1組セットの形で1対ある。その車輪を2つ同時に回転させるため、やや大きめの車輪が噛みあうように配置される。このやや大きめの車輪と、斜めボイラーから出るピストンが繋がれることで、前部の小車輪4つを動かしている。
後部の蒸気圧調整席の真後ろに、巨大な一輪の車輪があり、これもピストンで直接回転でき領になっている。よって歯車メカは大小7つの車輪が同時に駆動し、荒地でもより高い走破性を持っているのではないか、と考えられる(今風に言うと全軸駆動方式)。
クレーン
捕獲用のクレーンが、前部座席(縦煙室)の両脇に1対あり、先端はマニピュレーター型になっている。
性能
逃走者もとい逃走車を捕まえる為に開発されただけあって、その走行能力は高いと言える。詳しい走行距離や速度はでていないが、線路を走行中だった蒸気機関車に追い付いてしまったことを鑑みるに、歯車メカは舗装されていないあぜ道でありながらも、速度は50㎞以上を優に出していたのではないであろうか(詳しい方がいらっしゃいましたら、訂正願います)。
また頑丈に作られているようで、地上でドリフトしても簡単に破損する事は無く、まして家にぶつかっても平然としていた。さらに言えば、後方から機関車によって、脱線する程に思い切り追突された挙句、川に落ちても動き続けるなど、重量級メカに相応しい耐久度を有している。
因みに歯車メカは水陸両用であるとの設定は無いが、川を下っていることからも、ある程度は水につかっても大丈夫ではないかと考えられる。