概要
それまで販売していたジョルノが2サイクルエンジン故に排ガス規制強化で生産終了することになったため、後継車種の一つとして企画された。
車体のデザインはジョルノからほぼ変わっていないが、最大の特徴はスーパーカブのエンジンを流用した点にある。
当然ながら自動遠心クラッチ式のマニュアルミッションであり、原付スクーターでありながらチェンジペダルでの変速操作を要する。
よってフレームはジョルノとは別物の専用品で、センターにトンネルが通っているのが特徴。
駆動もチェーンで伝達するなど、国産スクーターとしては異色ずくめの構造であった。
また、空冷エンジンの冷却のために、外装デザインは通気性を考慮した設計変更がされていた。
このようなパッケージは、『既存のスクーターとは異なる「操る楽しさと乗る楽しさの創出」』というコンセプトのもとに実現したのだが、高価格もあいまって人気は出ず、2003年に生産終了。