概要
夏組第三回公演「抜錨!スカイ海賊団」に登場するスカイ(演:斑鳩三角)×ポール(演:三好一成)のカップリング。みすかず派生CPのひとつ。
海賊×将校という敵同士の組み合わせで、その正反対の立場や性格から非常に人気の高いカップリング。
ストーリー(イベント本編)
貧乏海賊団であるスカイ海賊団は100万ドルの賞金首・黒ひげを捜している途中、何者かに追われている女性と出会い彼女を匿った。だが航海士のヘンリーが彼女こそが黒ひげであることに気づき、彼女を捕らえる。
推定4000万ドルの宝の山に案内するという黒ひげフランソワを仲間にし、ひと悶着ありながらも宝のある島へ向かう最中、海軍の襲撃を受ける。
ポール「黒ひげの乗った船はあれだ。全速前進!各員、戦闘配備につけ!」
海軍将校のポールが指揮を執る。
ポール「大人しく黒ひげの身柄を渡せば、他の小物は見逃してやろう」
フランソワ「くっ」
スカイ「誰が渡すか!フランソワは俺たちの仲間だ!」
フランソワ「船長……」
スカイ「4000万ドルをみすみすのがしてなるものか……!」
相変わらず金に目がないスカイ。船員たちは呆れながらも海軍と交戦し、ヘンリーがポールの背後を取る。
ポール「――っ、貴様、いつのまに背後に!?」
ヘンリー「悪いけど、この船をここで沈ませるわけにはいかないんだよね」
ポール「お前、どこかで見覚えが……」
ヘンリーはポールを追い詰め一度は海軍を引かせたが、途中で前回とは比べ物にならないほどの船隊に囲まれなすすべもなく捕まってしまう。
ポール「あのヘンリーが、こんな財宝の一つも載せていないみみっちくてボロボロで汚い小船しか持っていないはずがない」
スカイ「みみっちく……ボロボロ……汚い……」
ポールの言葉にスカイは落ち込むが、彼は気にすることなく続ける。
ポール「アジトはどこだ!?吐け!」
ポールに迫られヘンリーが挙げた島はフランソワから聞いた宝のありかだった。
海軍の船で宝のありかへ向かうスカイ海賊団。その最中、ヘンリーが1000万ドルの賞金首・血塗れヘンリーであることが発覚する。
島についてヘンリーの機転で脱走した一行は遂に宝を見つけるが、中身は既に空。それもそのはず、ヘンリーが昔奪ったのを思い出したというのだから。
冒険で得たかけがえのない絆が何よりの財宝だと言うヘンリーに文句を言うスカイだが、船員のジョニーに借金のことを言われるとヘンリーと同じセリフを言うスカイ。文句を言い合いながら、一行は逃げていくのであった。
ストーリー(バクステ)
公演カード【さんかくヴァイキング】バクステ「スカイ海賊団・エピローグ」
夏組がそれぞれの思う「抜錨!スカイ海賊団」の後日談を語るストーリーとなっている。
【一成考案ストーリー】
新しい世界船が手に入ったスカイ海賊団。だが相変わらず貧乏で、食べ物に困窮している。
そんな彼らの船に海軍の船が近づいてくる。
ポール「……ふん。お前らは相変わらず呑気だな」
スカイ「ポール……。」
ポール「――ほら、今日の土産はチョコレートだ」
スカイ「さんかくのチョコレート!」
ポールの恵んだチョコレートに海賊たちは喜ぶ。
スカイ「よーし、今夜は宴だ! 俺たちの友情に、乾杯!」
全員「かんぱーい!!」
このように、スカイとポールが友情を結んでいる世界線のストーリーとなっている。
このストーリーについて、幸・天馬・椋にはなぜ海軍と仲良くなっているのかと突っ込まれるが、一成は「え〜。だってポールだけ敵って寂しいじゃん! オレもみんなと仲良くしたい〜!」と語る。それに対し三角はみんな仲良くがいちばんだと肯定する。
【天馬&幸考案ストーリー】
交戦しているスカイとポール。
ポール「見つけたぞ、スカイ!」
スカイ「くっ!」
ポール「今日こそはお前を捕まえてやる!」
スカイ「はっ、やってみろ!」
ポール「――隙あり!」
スカイのピンチにジョニーが飛び込み、助けようとするが、ジョニーはあっさりポールに負けて死んでしまう。
二人の交戦シーンが見られる貴重なストーリー。
【椋考案ストーリー】
陸でスカイを探していたヘンリーは、ある紳士に話しかけられる。彼が言うには、ヘンリーはシャルデンテ国の王子で、彼はその忠臣だという。幼い頃に側室の陰謀で国から追放されたのだ。
それからヘンリーは王子としての責任と海賊の自由もよ間で迷い苦しみつつ、国を救うために立ち上がる。
【三角考案ストーリー】
財宝の隠された洞窟に辿り着いたスカイ海賊団。お宝は目の前で逃したが、一枚だけ金貨が残っていた。その金貨にはヘンリーが持つペンダントと同じ紋章が描かれており、彼がシャルデンテ国の王位継承者であることの証明であった。
スカイが国へ帰らなくていいのかと問うたところに海軍が攻めてきて、スカイとポールは交戦する。
ポール「見つけたぞ、スカイ!」
スカイ「げっ、ポール!」
スカイ海賊団と海軍は戦闘にもつれ込み、その最中でジョニーはピンチのフランソワを助けた。だがスカイ海賊団は窮地に追いやられる
その時洞窟が崩れ、ポールは岩に押しつぶされそうになる。
ポール「(避けきれない! ここまでか……!)」
スカイ「ポール! こっちだ!」
ピンチのポールを連れて、スカイは船へと逃げる。
ポール「……なぜ助けた。金か?それとも捕虜になれとでも?」
スカイ「金も捕虜もいらない。――ポール、俺の仲間になれ!」
ポール「はあ!?」
スカイ「俺は運がないし、金もなければ学もない。だから、金があって頭のキレる、さらに言えば強い船員が欲しい。だから俺は、お前を引き抜くことにした!」
スカイの提案にポールは笑う。なにがおかしいんだと言うスカイはポールは笑顔で答えた。
ポール「いや、ここまで型破りだとは思わなくてな。……わかった。スカイ、お前の海賊団に入ってやる」
スカイ「よっしゃー!」
フランソワはポールを疑うが、スカイは新しい仲間は純粋に歓迎しないとと言う。そんなスカイに呆れながらも、スカイ海賊団は次なるお宝「ゴールデンさんかく」を探しに抜錨する。
一成の「ボールだけ敵なのは寂しい」、天馬の「ジョニーのかっこいいところを見せたい」、椋の「ヘンリーは実は王子さま」というみんなの願いを盛り込んだストーリーとなっていて、カントクからも好評だった。
敵同士の二人が仲間になる美味しすぎるストーリーであり、この三角考案ストーリーを題材にした二次創作作品も多い。
6年目一成バースデーSSR【満開Feature】バクステ「Today's Star:ポール」
誕生日にファン投票で1位になった助演のスピンオフショートストーリーを配信する企画で、一成はポールのスピンオフを演じることに決まった。
ある海賊団に攻められ船への侵入を許してしまうポール率いる海軍。ポールは果敢に交戦したが、敵の数が多くポールの部下(演:兵頭九門)と共に囚われの身となってしまう。
ポールが作戦を考えていると、部屋の外の雰囲気が変わり、スカイがポールのいる船室内に飛び込んできた。
スカイ「あれ? お前は……」
ポール「なぜ、お前らがここに……」
スカイはこの船が賑やかだったから宴でも開催されているのかと思い乗り込んだら、海賊に喧嘩を売られたと答えた。
スカイ「まぁ、どっちにしてもピンチなんだろ? 俺たちが助けてやる!」
ポール「助ける、だと? お前ち海賊の敵である私たちをなぜ……」
スカイ「なんでって……えーと……人を助けるのに、理由なんか必要ないだろ!」
決まりきらない様子に仲間は呆れる。
ポール「……ふん、くだらない」
ポールはそう言いつつも口元に笑みを浮かべている。手錠が外れていることに一同は驚く。
スカイ「すげー! お前そんなこと出来るのかよ!」
ポール「私を誰だと思っている。海軍将校ポールだ。先ほどは少し油断したにすぎない。この拘束を解くことも容易い」
そんな特技があるのはむしろ海賊に向いているとヘンリーはからかう。
ポール「余計なおしゃべりはそこまでにしろ。……いくぞ、反撃だ」
スカイ「おう! やってやろう!」
無事に勝利を納め、宴をしようと言うスカイにポールは剣を向ける。
スカイ「うわ! なんで!? 俺たちお前のこと助けたのに!?」
驚くスカイと、やっぱりと呆れる仲間たち。
ポール「……宴などもっての外。もたもた居座るのなら、お前たちも捕らえるぞ」
そう言って剣を下ろし、見逃しの姿勢を見せる。
スカイ「――はは! お前、面白いなー。ポールだっけ。海軍に飽きたら俺のところに来い! いつでも仲間として歓迎してやる」
その言葉に驚くポール。
ポール「……勘違いするな。今回は借りを返しただけだ。さっさと出ていけ」
その言葉にもスカイは笑顔でまたな〜!と返し、賑やかに去っていった。
ポール「……スカイ海賊団。次に会ったときは容赦しない」
そう呟くポールの口元には笑みが浮かんでいた。
ポールがメインのストーリーかつ、スカイが元々の主演であるため、非常に絡みが多い。イベスト配信から5年後の特大新規供給にファンは歓喜した。