概要
2012年5月から7月にかけてケロッグで行われた企画。だがこれがある騒動を巻き起こした。
ストーリー
チョコワを求めてココくんと共に旅に出たイモトアヤコとココくん。二人はとある遺跡でたくさんのチョコワを発見する。
しかしそこにチョコ嫌いなスフィンクスが現れ、全てのチョコワにワサビを入れようとしていた。チョコワを守るためイモトがスフィンクスの手にぶら下がるも止まらない。そこでココくんは投票で対決しようと提案。
こうして、いつも通りのチョコワか、それともワサビ味か、こうしてチョコワの運命が掛かった投票が始まった…。
経過
投票開始直後は子供たちの投票のおかげかココくんが優勢であった。しかし、悪乗りした一部のネットユーザー達が「ワサビ味が出ることで新たな商品開発が出来る」「メルビンの仇を取る」といった理由を付けて大量の票を入れたことであっという間にスフィンクスのワサビが逆転。その後も彼らの大量投票がやむことはなく、いつの間にか1万VS220万という圧倒的な投票差が出てしまう。
ココくん側は「チョコワを助(た)けて!」とルビを誤植するほど焦燥してしまい、
コロコロコミックでは「俺にはコロコロの読者が付いている!」と自信満々な様子を見せた。同時に、
ワサビ味になったらこんなにヤバい!!
―スフィンクスのやることだけに、一個だけでも超涙もんの辛さは必至!
―チョコワはやっぱり、チョコ味が正解だぜ!!
と言った文面を記載。
さらには「ココくんが優勢」という嘘までついていた。
そうこうしている間に差は広まり続け、もはやココくん陣営に勝ち目はないと思われた時、異変は起きた…
異変
このままスフィンクス陣営の勝利かと思われた矢先、投票フォームに異変が起こる。
スフィンクスのワサビに投票しようとすると「投票はひとり一回までだよ!」と票が入れられなくなってしまう。
さらにはココくん陣営の票が不自然に増えたり、不正票の削除と称してスフィンクス陣営の票が突然減少したり、さらにはサイト自体が閉鎖されるなど明らかな運営側による票の操作が行われるようになった。
結果
そして投票の結果、1万4千VS9千というなんとも微妙な数字でココくんが勝利を収めたのであった。
当然、ネットユーザーからは「運営側が不正をしてココくん陣営を勝たせた」「スフィンクスのワサビ商品化する気なかっただろ」と非難される羽目となった。
投票企画が流行っていた当時の事であるためそれに便乗しただけの商法だったと思われるが
上記の通り「企画を立てた以上、不正はともかくわさびが勝っているなら大人しくわさびを販売すべきであったし、チョコが負けそうになって「ワサビになってはまずい」と煽ってチョコに投票させようとしたり、結果を捻じ曲げるくらいなら初めからそんな企画など立てるべきではなかった」という不誠実な出来レースについて言及する者も多数いた(どの口がと思うかもしれないが、参加していなかった外部の者の意見である。「やると言ったならやるべきだし、やるつもりがないならやる可能性を提示してはいけない。」という内容の話なのでぶっちゃけ正論である)
余談
実は当事件よりも前に韓国ケロッグで似た事件が起きており、2004年に濃厚チョコ味vsネギ味のシリアル、どちらがいいかを投票で対決するという内容の投票イベントが行われた。
こちらも当初はチョコ味が勝つと思われていたが、日本と同様に悪乗りしたネットユーザーによる大量投票の結果ネギ味が勝利した。しかし、これまた日本と同じく運営側が不正投票を理由にネギ味の票を削除、結果的にチョコ味の勝利と発表された。これには当然批判が殺到。
しかし16年後の2020年、韓国ケロッグは投票者からの10年以上にも及ぶ要望に折れ、本当にネギ味のシリアルを発売したのだった。
日本でも、いつかワサビ味のチョコワが本当に発売されるかも…?
関連タグ
五条勝:ネット上にて人気投票で彼を1位にするべく大量の票が入ったという似たようなことが起きた。こっちは公式が悪ノリした結果本当に1位になってしまった。