概要
「ゼツ・ダイダン」とは、アニメ「バック・アロウ」の登場人物。レッカ凱帝国の凱帝であり、最強のジジイである。
プロフィール
人物
絶対的な強さを誇るレッカ凱帝国の凱帝にして、世界最強の男。
圧倒的カリスマ性でレッカの武人たちを統率する。
生身では己の信念で糸を武器に変えて使える他、自身の信念と気迫を炎の虎として力にする。
あまりに信念が強靭であり、機装顕現するとバインドワッパーが耐え切れずに破断してしまう為、大量のバインドワッパーを両腕に装着してブライハイト「オウゲン」を操る。その必殺技「覇道天弓」は巨大な弓と手を顕現させ、自身を矢として放つという驚異の技。
極限まで鍛え上げられたこの信念は、ブライハイトを相手に生身の体で叩き伏せることが可能な戦闘力を持ち、グランエッジャさえもオウゲン単体で墜とせると言われている。
レッカに眠っていたテイの操る超巨大戦艦をオウゲン単体で一撃で沈ませた際には、カイやプラークから「未だ届かぬお方」、「相変わらず凄まじい」とまで言わしめた。
その極限まで鍛え上げられた信念が物語っているように「人の強さ全ての源は己の信念の強さのみ」と悟っている。
いわゆる「強キャラジジイ」である。
反面、裏切ったとはいえ、臣下の一人であるテイを討った時は瞳に僅かながらも涙を浮かべるなど、決して冷酷無情なだけの人物ではない。
また、フィーネやアタリーのように強い信念を持つ人物に対しては敵味方問わず評価し、生きる気力を捨てようとしたアロウを叱咤したり、ルドルフの独裁とも言えるリンガリンドの殲滅に対抗しようとするなど、人の上に立つ者としての気概、覚悟、信念を兼ね備えた人物でもある。
これほどの強力な力は「神」でさえも予測し得なかったもので、ルドルフ曰く、「神」のリンガリンド殲滅はゼツの強大すぎる力を「神」自身が恐れたものによるとの事。
経歴
壁の外を探る考えを危険思想として処断し、それらの存在を示唆する禁書の回収を部下に急がせていた。アロウの存在を知り、「リンガリンドを滅ぼす者」として殲滅対象に認定する。
辺境を制圧し続けリュート卿和国への侵攻を決定し、フィーネ卿に対し宣戦布告。
この際にフィーネの裏人格であるフィノワールが表に出てしまっており、彼女から「くそじじい」と煽られたことから久々に骨のある戦いが出来ると意気込み、戦争では自らも戦場に赴く。
カイとレンがアロウ及びグランエッジャに敗れた後、バリュウとセンプが飛行能力を持つパラノーブルに苦戦する中で、信念を具現化させた炎を槍に変形させパラノーブルに向かって投げ飛ばし一撃で一時戦闘不能に追い込む。
レンが自らの敗北に苦悩している中では、信念を研ぎ澄ます生死をかけた機会を与え、結果的に彼女の信念の成長とシュンレツに飛行能力を発現させ戦況を一変させた。
その後、戦場にフィーネのブライハイト・ラブソリュートが現れたことで自身も機装顕現し彼女を煽り立ててフィノワールの人格を表に引き出し、ラブソリュート・ノワールとの熾烈な戦いを繰り広げる。
シュウの策でほぼ全軍が戦闘不能となり、アロウの策で元に戻ったフィーネの力と鬩ぎ合う中でバインドワッパーが耐えられず、自身の機装顕現が解除されてしまったことで己自身とレッカ凱帝国の敗北を潔く認め、リュート卿和国との和平を締結。
戦ったフィーネ(フィノワール)を同じ戦闘を好む人間として気に入っており、グランエッジャの調印式で再会したフィーネに対してレッカに来るよう勧誘しているが拒否された。
テイが裏切った際には、事前に手に入れていたバインドワッパーで機装顕現して一撃のもとにテイを葬り、空中乗艦を手に入れ艦内から大量のバインドワッパーを発見する。
アロウが殲滅者としての能力を覚醒させた件やルドルフの言動を見ると、レッカの思想に敵対する者たちと認識し消し去ろうとするが、シュウの度胸や志を試すべくグランエッジャに機会を与えた。
その後、ルドルフを討つ為リュートに向かい、バインドワッパーを100個装着し戦場へ赴く。
その際アロウとも会敵し殲滅者になったアロウから自分を滅ぼして欲しいと懇願されるが、シュウより自分が下に見られることが気に入らないことや滅びを望むくらいなら足掻いて「神」を出し抜けと激励の意を込めてアロウを叱責する。
そしてバインドワッパーの力を使い若返った後、アロウと協力してムガソードを持ちオウゲンを修復しながらルドルフに立ち向かう。
ブライハイト・グランエッジャが登場すると全軍の士気を高め、覇道天弓にてムガと共にルドルフを貫くが、ルドルフと接触したムガの暴走で致命傷を負い、死に際にルドルフの体内に眠る鎖状バインドワッパーを全て破壊し、リンガリンド全土の人間に人の生と信念の意味を語ることで自らの意志を後世に遺し、元の老体に戻りながら消滅していった。
戦場にいた味方軍は涙し、フィーネからは「王の中の王」と称された。
しかしその信念子はリンガリンドに残留していた為、生存していたルドルフが再びリンガリンドに出現した際の戦いの最中でフィノワールと共に復活し形成を逆転させる。
復活できた時間は僅かながらもバイやゴウ達と最後に一緒に暴れる事が出来たと喜んでおり、バイやゴウ、フィーネ、プラーク機甲師団、フィノワールと共に覇道天弓をベースとした連携技を放ち、アロウらに信念子を送り届ける為にルドルフとディソナンザを「神」の世界へ飛ばして彼らを信念子に変換する。
そして消えゆくルドルフに対し、「リンガリンド最強の男と女が引導を渡すことを光栄に思え。」と不敵な笑みを浮かべたまま消滅した。