概要
西ドイツ海軍がかつて建造していた古典的なコルベット。建造数は10隻。
『142型』という別名を持ち、多種多様な魚雷を詰め込んだことから、『142型魚雷艇』とも呼ばれていた。搭載された魚雷は全てイギリス製。
1980年代に、主要武器がミサイルになると、重武装な魚雷を詰め込んだ本級では常に時代遅れであった。そして、新型のゲパルト級ミサイル艇へ更新され、1984年までには10隻全てが西ドイツ海軍から退役した。
退役後、本級は、残った10隻のうち7隻がトルコ海軍に譲渡されたが、再就役することなく全て解体された。ただし、ツォーベル級の艇体をベースに魚雷発射管を2基降ろし、四連装対艦ミサイルランチャー2基を搭載した、『カルタル級コルベット』が8隻建造され、その全てがトルコ海軍に引き渡されている。