概要
アカヒレの含まれるタニクティス属とともにテンチ亜科を構成する。
余談だがシノニムがやけに多い。その数なんと10以上。
体長は平均20cmほどだが、最大70cmほどにまで成長する。
ユーラシア大陸のヨーロッパ~西シベリア、北極海に注ぐオビ川やエニセイ川、バイカル湖などに広く分布する。
有機物を多く含んだ流れの穏やかな淡水を好み、流れの速い川ではほとんど見られない。
低い溶存酸素量の環境に強く、その適応力はコイを凌ぐ。
粘液によって他の魚を治療すると言う民間伝承があり、それによってドクターフィッシュという別名がある(ラベオ亜科をはじめとする“ドクターフィッシュ”とは異なる)。
日本では過去に食用魚として輸入され埼玉県伊佐沼に導入されたが、結局定着することはなかった。
観賞魚としても知られ、メジャーではないが一部の層からは絶大な人気を誇る。