概要
メジロザメ目を構成する科の一つでもある。学名はTriakidae。
最大全長は150cm。細身で、身体にぶち状の斑点や暗い色の帯があるのが特徴。
太平洋北西部沿岸、日本の南北海道以南、朝鮮半島、台湾、東シナ海にかけての沿岸に生息する。
比較的水深の浅いところを好み、岩礁域や藻場にも現れる。海底近くを泳ぎ、遊泳力は強くない。しばしば海底で休んでいる姿が見られる。河口など比較的低塩分の環境にも耐える。
主なエサは小魚や甲殻類、その他の底生生物。
おとなしく、人間を襲うことはないことに加え、飼育しやすいため全国の水族館で見ることができる。水族館によってはふれあい体験コーナーでさわることもできる。稚魚はペットとして販売されることもある。(だからといって過剰な接触は鮫にストレスを与えるので、その辺は配慮するように)
2016年に富山県の魚津水族館にて、雌しかいなかった水槽内で幼魚が2匹生まれ、調査の結果、単性生殖であったことが確認された。
卵黄依存型の胎生。5-7年で成熟し、10-24尾の子供を産む。
漁業の対象にはならないが、肉はくせがなく味わいも淡いとして好まれるという。
2017年7月19日に茨城県日立市の久慈浜海水浴場にサメ約30匹が現れ、日立市は20日は安全確認のため遊泳禁止としたが、アクアワールド県大洗水族館の調査の結果、本種であることが確認され、事態は収束に向かった。
なお、メジロザメ目のタイワンザメ科、チヒロザメ科、アフリカドチザメ科には○○ドチザメと和名に付けられたサメが数種いる。
例えばオナガドチザメ(タイワンザメ科)、トガリドチザメ(チヒロザメ科)、アフリカドチザメ(アフリカドチザメ科)等…
ドチザメの仲間の一覧
ドチザメ属
- ドチザメ(メイン画像)
- カリフォルニアドチザメ
- スポッテッドガリーシャーク等
ホシザメ属
- ホシザメ
- ハグキホシザメ
- シロザメ
- グレイスムースハウンド等
エイラクブカ属
- エイラクブカ
- イレズミエイラクブカ等
イコクエイラクブカ属
- イコクエイラクブカ
ツマグロエイラクブカ属
- ツマグロエイラクブカ
ホカケドチザメ属
- ホカケドチザメ等
ヒゲドチザメ属
- ヒゲドチザメ
セビロドチザメ属
- セビロドチザメ
タレハナドチザメ属
- タレハナドチザメ