概要
エマーンのメカはすべて慣性を制御する機能を持っており、それにより滑空、飛行、高機動戦闘を行なう。 共通する特徴として「腕」を持っている。多くの場合脚は無い。 これらの腕メカはドリファント(ドリファンドとも書く。「ドリフト・ハンド」の略)と総称される。 なお、ドリファンドは専用のヘッドセットを操縦者が装着する事により、ある程度の思考制御が可能となっている。
本来なら腕だけメカをドリファントと分類するはずなのだが、足の有り完全な人型形態である「オーガロイド形態」を有しているオーガスは所属勢力的な事情もあってかドリファントの部類となっており、模型や玩具のパッケージでもドリファント分類で紹介される。また完全な人型形態である「バトルフォーム」を持つナイキックも、所属勢力的な事情によりガウォークとして扱われ、模型や玩具のパッケージでもガウォーク分類で紹介されている。
モラーバ
モラーバ・マーイ
エマーンの標準的なドリファンド。一人乗りで腹ばいになって搭乗する。「モラーバー」とも呼称される。
可変式の「腕」を有しており、作業および戦闘用に用いることができる。巡航時はおりたたむこともできる。ブーストジャックというブースターを装備可能。
名前が示す通り、ほぼマーイの専用機である(だが、エマーン本国でマーキング違いの同型機がグローマとすれ違う描写がある)。リーア機とは武装が異なり、背部に大型バルカン砲、腕に連装グレネードガンが装備されている。設定では軽武装型と記述されている。
モラーバ・リーア
同じく標準的なドリファンドで、こちらはリーアの専用機である。
マニピュレーターが多少貧弱で、背部にはオーガスの右手武装ともなった大型ミサイルガンを装備。機首に機関砲、両腕部に9連装ミサイルランチャーを持つ重武装型。マーイ機に比べると機動性はやや劣る。
武装と機体色以外はマーイ機とほぼ共通で、ブーストジャックも装備可能。
その他
ディー
エマーンの軽ドリファンド。並列複座(サイドバイサイド)の探索ジープ。腕上部にバルカンorミサイルポッドを装備。腕は折りたためず、旧式を思わせる。コクピット後部に機銃や、モラーバ用ミサイルガンを旋回式に搭載したモーム搭乗機の様なバリエーションも存在する。第一話での撃墜機にパプティの夫が乗っていたり、モームの愛機として度々登場する等、地味だが印象的な使われ方をしていた。塗装は黄色。
ディモーラ
エマーンの戦闘ドリファンド。モラーバよりも新型で主にトーブ家(マニーシャ隊)に配備されている。モラーバと異なり、コクピットは通常のシート式。劇中終盤ではミムジィも搭乗した。武装は機体下部の三連装ビームガンと両腕部付け根のミサイルランチャー×4基。塗装は青と橙色。
ダル
エマーンの重作業用ドリファンド。慣性制御で飛行もするが、車輪で地上走行も可能な武装トラック。本来は戦闘用ではないが三連装大型ロータリー・キャノン砲を装備し、3本腕に可変する。最終決戦時にはジャビーも搭乗した。機体色は青。