「カトリーさんのお世話をするのは『仕事』じゃなくて、僕の『使命』ですから!」
概要
『レイトンミステリージャーニー/探偵社』に登場する、主人公・カトリーエイル・レイトンの助手をつとめる青年。
カトリーからは「ノアくん」、シャーロやアスポワロ警部からは「ノア」と呼ばれている。またカトリー同様犬であるシャーロの言葉がわかる人間の一人。
グレッセンヘラーカレッジに通う19歳の大学生。
植物学を専攻するが、入学早々学内で起こった盗難の濡れ衣を着せられる災難に陥るも、そこへ乱入し推理で自分を救ってくれたカトリーに人間としても異性としても惚れこみ、彼女の助手として同行するようになった。
カトリーは当初彼が助手となる事を断っていたのだが、その熱意に押されて今はバイトのような扱いとなっている。が、本人としてはバイトではなく使命とのことで、ロンドン特有であるエンヤの休日であっても嬉々としてカトリーの給仕役をしている。
主な仕事は探偵の助手として現場調査や聞き込み調査をする他、備品の買い出し、カトリーや探偵社を訪れた依頼人に紅茶を振舞うなどの雑務もこなすが、お菓子の調理に関しては素人同然である。
「私の助手としてはまだまだね」と呆れられつつもカトリーからはそれなりに信頼されているらしく、頼み事をされる事も多い。但し、その殆どはカトリーがナゾのギミックを解く為に敢えて囮となってもらったり犯人役のシミュレーションを担ったりする役割で、散々な目に合わされるパターン。
性格・趣味
ちょっと頼りなさげで、怖がりな一面があるものの基本的には動物好きな心優しい性格。カトリーを尊敬しつつ、恋愛感情も抱いている。普段は温厚な性格である彼だが、カトリーに対して色目を使って近づいてくるような男性に対しては嫉妬の感情を露にし、カトリーが恋愛に通ずる話を口にした時には動揺している。
彼なりにはカトリーに対してアプローチをかける努力はしているようだが、肝心のカトリーが恋愛そのものに対する興味が薄いために成果は殆ど無い。そしてシャーロからはよくその事についてからかわれている。
隠れた一面として、彼は映画マニアである。特に物語時点でヒット作を連発させている人気映画監督ハリー・ギルモント氏の作品は、氏のアマチュア時代のSFものから最新のラブストーリーものまで網羅する程のマニアっぷりであり、ゲーム/アニメともこの回のノアはかなり饒舌である。
関連タグ
ミステリージャーニー レイトンシリーズの登場キャラクター一覧
ネタバレ的な重要機密
真名はユリアス・アーレンダレム。ゲーム版における最終章の犯人(ラスボス)的な存在である「大富豪アリアドネ」の正体。
ノア・モントールは、愛読していた冒険小説のタイトルと著者から取られた仮の名である。
祖父アーレンダレム氏は英国有数の資産家であったが、事業に失敗して没落し、最後の頼みの綱であった所有するダイヤ鉱山も調査隊から何も無かったと聞かされたまま亡くなる。
残されたユリアスは病弱な母と貧乏生活に陥り、それから程なくして母は病死してしまう。
臨終の間際にその経緯を聞かされた彼は、ダイヤを調査隊が持ち去ったと思い、いつか必ず復讐を果たすべく生き抜こうと決意した。
その後カトリーの助手として現在高名な七人の富豪たちとひとしきり交流した後に、彼らがかつての調査隊であった事を知って今回の件を画策し、カトリーやアスポアロ警部らを巻き込んで自分諸共七富豪を警察送りにしようとしたのだ。
しかしカトリーの推理により、アーレンダレム翁は遺産を奪われたのではなく、先のない自分達より街の発展のために使ってくれと七富豪に署名付きで託していた事が判明。
死の間際に娘に真実を明かし、彼女もまた、1人遺されるユリアスの生きる希望を賭けて真実を語らず、関係者にも口止めしてこの世を去った。
富豪となった調査隊メンバーもそれぞれの適材適所でその意思を継いて尽力していたが、カトリーと共に行動していたノアがユリアスだとは気づかなかった。
真相を知った彼は母の愛と後悔によって泣き崩れるが、七富豪はむしろ彼が立派に成長してくれた事を喜び、それを見ていた警部達も仕方なくこの件を無かった事にする。
その後、罪の意識から探偵社を去ろうとしたユリアスであったが、カトリーはいつも通りの態度で働きを促す形で許し、それを受けた彼も「ノア・モントール」という人間として、引き続き助手や自分の人生を続けていく事を決めたのであった。