「貴様らが相手では…ぬるすぎて死にそうだ」
概要
「ガーディアンテイルズ」14章デーモンシャイアに登場する人物。デーモンシャイアの保有する警備隊「ロイヤルガード」の親衛隊長。
デーモンシャイア第一の剣
親衛隊はデーモンシャイアの警備隊の中でも最も忠誠心が高く、武芸に秀でたヴァンパイアたちによって構成されている。
その中でも隊長のバレンシアはデーモンシャイア公式の剣闘大会で、ただの一度も負けたことがないほど優れた剣術を誇る。親衛隊長に就任してからこの方、任 された任務に一度として失敗したことがなく、この記録を誇りに思っている。自己紹介する際にも、「デーモンシャイア第一の剣」であることと、任務に一度も失敗したことがないことについて自ら言及しているほどである。
話題性
豪快な剣術と美しい容姿、それに若くして親衛隊の隊長になったために、ヴァンパイアたちから羨望を集めている。モデルとしてデーモンシャイアの月刊誌の表紙を飾った際には、彼女に憧れる幼いヴァンパイアたちが親衛隊の入団テスト受けるために列を成したほどである。一方でバレンシアの誇り高さと若さを、驕慢さと未熟さであると批判的に見る者も少なくない。バレンシアもまた、デーモンシャイア伯爵を除いてはほとんどの相手に対して見下した態度を示すことが多く、伯爵の補佐官を始めとして多くの者たちの間に軋轢を生んでしまっている。これは使命感だけが原因なのではなく、バレンシアの育まれた気質も少なからず原因になっている。彼女は幼い頃から剣術に没頭してきたために、常識や社交性の面で粗雑な部分があった。書類の「整理」を「処理」するものと勘違いして、高く積み上がった書類の山を一刀のもとに両断してしまったのは、デーモンシャイアの官邸では有名な逸話である。
新たな主プリシラ
伯爵の娘で、自分よりなお幼いプリシラに新たに仕えるようになってから、バレンシアは己の使命が一層、重くなったと受け止めている。そのために日夜奔走するようになっているのだが、実際のところはあまりプリシラの役に立てていないようであった。むしろプリシラの方が気落ちしたバレンシアを慰めている状態であった。そして、最近のバレンシアはトレーニングの時間を増やしているとのことである。ある騎士が登場する悪夢を見たのが原因とのことだが、具体的にどのような夢を見たかについては誰も知らない。プリシラが好奇心に目を輝かせて尋ねたりもしたのだが、バレンシアは恥ずかしそうに顔を赤らめるだけであった。
オフでは…
公私の区別がはっきりしているバレンシアは、親衛隊長としては頑迷なほどに厳格で生真面目な態度で職務に当たるが、仕事を終えて宿舎に帰るやベッドに倒れてゴロゴロしつつニューチューブを視聴している。可愛い動物の動画が特に好きで、ニューチューブのアルゴリズムはそれで埋まっている。世間知らずなバレンシアにとって、ニューチューブの情報が常識になっていた。最近では、騎士、決闘、敗北といったキーワードで検索して、決闘で敗北したならば、相手に対して「くっ、殺せ!何をされようと心だけは絶対に屈服しないぞ!」と叫ばなければならないと学んでしまったようである。