概要
楽器としてはよくアコーディオンに間違われるが、この楽器は鍵盤を持つそれとは異なり、ボタンが蛇腹の両側についており、それを推す事により音が出るようになっている事が異なる。
形状としては正方形の二つの面を持ち、蛇腹がそれをつなぐという形状である。
またこの楽器は音の配列等が異なる2種類の楽器があり、本来作られたものは「ボタンが音階順に並んでいない」「蛇腹の押し引きで違う音が出る」というものだった。
そのため、習熟が難しく「悪魔が発明した楽器」とまで言われるほどだった(なお、アルゼンチンやウルグアイのタンゴ楽団ではこの形式のものを用いている)。
後に演奏家の要望によって、音階を規則的に配置し、押し引きで同じ音が出るようにしたものも作られている。
蛇腹をおすときも引くときも音は出るが、引くときの音が特に響くため、蛇腹を押すときは空気抜きボタンで音を逃がす事もある。
歴史
この楽器が作られたのは1840年代のドイツであるとされ、アコーディオンの改良であるコンサーティナ(蛇腹楽器の1つ、ボタン式、六角形や八角形の断面を持つ)複数のボタンによりより広い音域をもつ楽器として作られた。
この楽器がタンゴに取り入れられたのは1880年代であり、本格的に使用されるようになったのは20世紀からである。
利用
この楽器はその音域の広さから野外におけるパイプオルガンで演奏する音楽の代替として用いられたとされる。
また、コンサーティナの代替などとしても用いられる。
しかし、この楽器が特に用いられるのはタンゴであり、この楽器なしではタンゴは語れないほどの利用率になっている。
関連イラスト
主なバンドネオン奏者
- 早川真平
- 池田光夫
- 森川倶志
- 門奈紀生
- 京谷弘司
- 米山義則
- 田邉義博
- 小川紀美代
- 小松亮太
- 啼鵬
- 三浦一馬
- 平田耕治
- 北村聡
- 早川純
- 鈴木崇朗
- 仁詩