「あなた様のオペレーター、パッセンジャー。ドクター、あなた様と共に仕事ができる日を楽しみにしておりました。素敵な旅をしましょう。」
概要
2021/9/30 エピソード「遺塵の道を」と同時に実装され、また当エピソードの主要人物でもある。
プロフィール
人物
「さてさて、我々の布陣を完璧にいたしましょう。」
サルゴン・イバト地区を縄張りとする『沁礁闇市』の長の一人であり、通称「サンドソルジャー」。
シェーシャ曰く「『沁礁闇市』トップの情報屋で、イバトで起きる大半の武力紛争の黒幕である人物。現地の連中は奴のことを『ジュジュ』と呼んでる」とのこと。『ジュジュ』とはサルゴン語の古い言葉でまじないやお守りなどの意味。
静かで物腰の柔らかい人物だが、あらゆることに無関心、無頓着。ドクターに対しては「あなた様」と呼び、忠実な部下として振る舞う。ケルシーとは浅からぬ因縁があり、これまで何度も人違いを繰り返しながらも関心を寄せてきた。
ロドスと接触、入職後は闇市から手を引いており、あっさりとその卓越した手腕と財、コネクションをロドスへ提供した。
ネタバレ注意
エピソード「遺塵の道を」の内容を含みます。
ネタバレ注意
ここからはエピソード「遺塵の道を」で語られるパッセンジャーの過去。
早くに両親を亡くしたクルビア出身のエリオット・グラバーは飛び級で学校を卒業すると、ブライアン創生科学研究所のソーン教授の研究助手となった。そして22年前にソーンの研究チームに加わってサルゴンの奥地へ向かい、消息を絶った。
実際にはWD-1戦闘後シナリオのあらすじどおり「クルビアのある企業が、サルゴンにとある原型サンプル(注:古代サルカズの巫術関連と思われる)を密輸した。複数の勢力(注:クルビアの大企業と軍、そして現地特権階級であるパーディシャー)がそれを巡って争い、血が流れた。」、サルゴンの奥地——イバト地区レッドホーンで研究チームは襲撃を受けて若いエリオット以外全滅。恩師の亡骸を背負って戦場となった街を逃げ惑うエリオットを救ったのは、ケルシーだった。
ケルシーは最後の生き残りであるエリオットを保護し、国外脱出のため沁礁闇市へと旅立つ。途中、イシンという謎の占い師を通じて闇市への道を用意するが、エリオットは脱出を拒否。恩師の復讐のため、イシンの協力を得て22年の時をかけて闇市でのし上がる。
その結果、かつてのエリオット・グラバーの名を捨てた「サンドソルジャー」は、因縁の地であるイバト地区を燃やし、パーディシャーを暗殺。恩師たちの復讐を遂げて「サンドソルジャー」は「遅くなった火葬」だったと言い放つ。
「あの火事のことですか?私に落ち度があるとおっしゃるつもりでしょうか?ええ、反論はいたしませんとも。けれど、無辜の者は誰一人あの火事に巻き込まれていませんし、身に覚えがある者は誰一人生き残っていません。サルゴンの闇市で善人と呼ばれるのはたった一種類だけ、それは生き延びた者です。そして、私は生き延びたのですよ。」
復讐を遂げた彼はロドスにやってきてケルシーと再会、いくばくかの問答ののち「パッセンジャー」としてロドスに留まることとなる。
性能
「真に優れた戦争兵器がどのようなものなのか私がご覧に入れましょう。」
4体目まで跳躍していく術攻撃が可能。同時に足止め効果もあり、敵の移動速度を減速させることができる。その特徴から対群相手を得意としている。
しかし実装当時は跳躍時の威力減衰が20%もあり、足止め時間も短く、何よりも基本コストが33と重いためあまり評価は芳しくなかった。だが、アップデートにより上方修正が行われた結果、攻撃力増加、威力減衰率15%へ緩和、足止め時間の倍増によってまさに「戦争兵器」と化した。
2つある素質はそれほど強力ではないものの、モジュールXおよびYで更新されることによって目に見えて強化される。Xでは威力減衰緩和と足止め性能上昇、ランク2からはSP回復速度上昇も付く。Yは跳躍による威力減衰がなくなり、実質的に与ダメージがかなりアップ。プレイスタイルによって好みのモジュールを選べる。
減速効果の高いS1、対群特化のS2、実質5マス先まで飛ばせる範囲攻撃サンダーストームを放つS3と多彩なスキルを持つが、あくまで対群を迎え撃つことが得意なオペレーター。火力はあるがシルバーアッシュやスルトのような分かりやすい決戦スキルというわけではなく、運用は多少慣れが必要となる。
なお、モジュール実装後は単騎攻略例に起用されるなど★6のレアリティにふさわしい強力な術師となったため、さまざまな運用方法を追求する攻略動画が増えた。
統合戦略
コストは重いがそれに見合う価値がある、優先採用すべきオペレーター。
#2では秘宝「拡散の手」(攻撃するごとにSP+2)によって無限にルミナスフラグメンツが撃てるようになり、大変爽快。また攻撃速度上昇系秘宝と相性がいいため、昇進1S1でも十分戦力になる。
誰が言い出したか、もはや「雷神」。
#3でも秘宝「炸裂の手」(名称変更したが効果は「拡散の手」と同じ)は健在、対群相手に活躍してくれる。
イフリータと並べて遊ぼう。
その他
専門分野は機械工程及び自動化/アーツ(電気)。普段はロドスのエンジニア部で働いている。
昔取った杵柄でかなりのエネルギー放出を可能とする自律式兵器の数々を生み出しているが、本人は気にせず使い潰す。たったひとつだけ、特殊なエネルギー充填源石装置を積んだドローンに「ソーン」と名付けているだけだ。
コーヒー
「ドクター、コーヒーを召し上がりませんか?私がこの手で植えた豆なのですよ。サルゴンでは唯一の気晴らしでしたのでね。」
プロファイル第三資料から、おそらくパッセンジャーが飲むのはブラックコーヒー。
ロドス園芸部と関わりがあるのではないかと見られているが、現時点では詳細は不明。
コーデ
玉響の今在
以下フレーバーテキスト
【EPOQUE】のサブブランド、 【昔日/Passe】シリーズの厳選モデル。
記憶に残っていた二つの装いをパッセンジャーが筆の走るまま書き記したところ、偶然それを見かけた物好きなオペレーターに持ち去られ、勝手に仕立てられた。
エリオットとパッセンジャーの私服。イシンに影響されてか、エリオットとパッセンジャーは時折同じ夢の中に揺蕩う。一人はそこに未来を見据え、もう一人はそこに在りし日を見る……
追加ボイスが豊富な待望のコーデ。購買部で純正源石24個を費やして入手可能。エリオット役伊瀬茉莉也のボイスも付くだけあり、とてもセリフが長くなる。
しかし「パッセンジャー」の発音や現在の自分に対する厳しい見解などは必聴。
エリオット・グラバーとパッセンジャーの間の対話が可能であれば、というifとして聞くと……。
「エリオット?なぜその名を……ふっ、エリオット。両親を早くに亡くし、唯一に敬愛する恩師もサルゴンで失った人物です。信念を持って行っていた仕事すら陰謀に使われる踏み台でしかなかった。彼は何もかも失い、今日に至る。エリオット・グラバーはそんなただの滑稽な人生を示す名ですよ。」
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