「ドクター、妹たちの面倒を見てもらっているようでかたじけないな。私の方も、これからしばらく世話になる。「チョンユエ」と呼んでくれればいい。……ああ、古い知り合いがくれた名だ。」
概要
期間限定イベント SIDE STORY「登臨意」の主要人物。
名前は漢字では「重岳」と書き、スペルは「Chong Yue」。
プロフィール
人物
炎国の移動都市「玉門(ユーメン)」において宗師の職を務めていた人物。リィン、ニェン、シーの兄。
イベント「登臨意」においてその職を辞し、妹たちがいるロドスへやってきた。
炎国が1,000年前に倒した巨獣の1体である「歳」から分離した代理人の1人であり、もっとも早く自己を確立したことから人で言うところの長兄に当たる。元の名前は朔(シュオ)であり、重岳(チョンユエ)は人としての名前。回想秘録ではその名付けのシーンが語られると同時に、チョンユエが過ごしてきた玉門でのありし日々を映す。
アーツを使えず、リィンたちと違って超常的な力は持たないが、老いることもなく人を超越した寿命の中で鍛錬を重ねた結果、武そのものであるとさえ作中で語られるほどの存在。イベント「登臨意」では彼が自身の力を封じた剣をめぐる争いが繰り広げられ、最終的に託すに値する人物を見つけて玉門を去る。イベント前から玉門は巨獣対策として移動を始めており、その行き先に巨獣の直接的な関係者であるチョンユエを連れていくことができない炎国の政治的意図もあっての去就だった。
プロファイルによるとかつて玉門には諸国漫遊中だったリィンが将として籍を置いており、チョンユエの助言から玉門に滞在して兵を率いていたことが分かる。なお、絵画の世界に引きこもっている末妹のシーに対しても、外に出て玉門へ来るよう説教をしていた。彼にとって玉門は家であり、人との接点の象徴だったのかもしれない。
ちなみに巨獣とは「カミ」であり(リィンのボイスより)、アークナイツの舞台である惑星テラにおける古代神に相当すると思われる。各所で語られる炎国の建国史は、人がテラの大地に蔓延るカミたちを倒して人の時代を拓いたことを伝えている。
チョンユエは強大な力を持ちながらも人として生きることを選び、しかして時間が経てば不老ゆえに人ではないことを悟られるジレンマを抱えて、なお人のために身を処す。現在実装されている歳の代理人の中ではもっとも人格者であり、唯一の有職者(無職になった)であるお兄ちゃん。
リィンと語り合い、ニェンの映画撮影に協力し、シーを喜ばせようとする、できた長兄。
性能
「そういうことならば、ドクター。後ほど出撃する際には、陣太鼓を叩いてくれるんだよな?」
火力特化の闘士。同じ★6闘士のマウンテンがS2による生存力・継戦力に特化しているのに対して、チョンユエは火力と手数でもって敵を殲滅する。
ただし防御力は低く、自己回復手段もないため「やられる前にやれ」というスタンス。マウンテンのように配置5秒後に自動回復スキルを起動してブロック2になれるオペレーターとは違い、メインスキルであるS3は攻撃回復スキルであり5回手動起動してやっと自動発動になる。つまりスタートダッシュに難がある。
スキルを特化する、ブロック1なので雑魚敵のラッシュをこぼさないようブロック2先鋒や重装オペレーターを背後に配置しておく、チェンを配置してSP回復を加速させる、ステインレスのS3「鉄鉗号・プロトタイプ」を前に配置してサンドバッグ兼対空砲にする、などSPを溜める対策や苦手な対空手段を持たせるといった手を打ちたい。
無論その手間に見合うだけの実力はあり、S3が自動発動スキルになれば攻撃範囲拡大かつ通常攻撃が二連撃、スキルダメージ発生も2回になる。具体的には自身を中心とした縦横2マスが攻撃範囲となる。
S3自動発動後の攻撃範囲
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これによりブロック不可の器物に対して相性良好、配置場所次第では2レーンの敵を相手取って横殴りも可能。
攻撃範囲拡大によって物理特化の高防御力な盾兵を含めた大抵の敵は接敵する前に倒せるが、チョンユエ自身の防御力は低いままなので重装など壁役を前に配置しておくことをお勧めする。
また、SP回復速度や攻撃速度を盛れる統合戦略や保全駐在、実装予定の生息演算では相性抜群のオペレーターのひとり。その攻撃力の高さと攻撃速度の速さから、瞬く間に敵を殲滅してくれる頼もしいお兄ちゃん。
基礎ステータスは低いように見えるが、実際はスキル火力の高さと素質によるバフで高ダメージを叩き出す。
濁心スカジなど吟遊者をバッファーとして起用するとさらにダメージ量が伸びる。
頑張ってレベルと信頼度を上げるとその真価を発揮してくれるだろう。
その他
ボイスがうるさい。
「形形を成さず千招百式勁発すれば貴様らの問題解決は……(省略)」
大陸版実装時点でS3の自動発動によってスキル発動間隔が短くなり、長いボイスが途中で切れて別の作戦ボイスが被さり、さらにそれに別の作戦ボイスが重なって……と大変やかましいことになったため、のちに修正された。グローバル版ではおそらく23年10月くらいに修正されるものと見られる。アークナイツはキャラクターによっては複数言語が実装されているが、どの言語でも大変うるさい。
そのうるささについてはどのようなものかは動画等で確認できるため、興味があれば検索してみよう。
服装など
履いている靴は何の変哲もない白いスニーカーで、武術家らしからぬ印象とおっさんくささから「東京靴流通センターに売っていそうな靴を履いている」とネタにされたことがある。担当絵師のKuroBlood氏のX(旧Twitter)に投稿された集合絵でも服装が……なので、何となく彼の趣味が分かりそうである。
なお、チョンユエの両腕は肩から先が模様の入った黒色であり、彼が左手に装備している小手のようなものも革調の黒色であるため、紛らわしい。左手甲は素肌が見えるので違いが分かる。
表記揺れ
大陸版実装発表より「重岳」をグローバル版でどう読むかについて議論があり、また略称を重か岳かどちらにするかで表記が分かれている。中国語で長兄である「大哥」のタグがついていることもある。
グローバル版に実装されてみれば名前はそのまんまチョンユエだった。
関連動画
テーマ曲