「清く正しい本当が、辺り一面を傷つけ全く予想外に変貌させるかもしれない。だから冷静に、慎重にな」
概要
硬度 | 九 |
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靭性 | 準一級 |
一人称 | 俺 |
モデルとなる鉱石 | パパラチアサファイア |
声優 | 朴璐美 |
パパラチアとは、漫画『宝石の国』に登場するキャラクターで、地上で暮らす28人の宝石の1人。
宝石たちの中で最年長のイエローダイヤモンドと同じぐらいの年齢(ちなみにイエローの年齢は約3600歳)で、宝石たちの中で最も強いボルツに次ぐ実力者。
しかし胴体に空いた穴に適合する鉱石を嵌め込んでいる間しか起きて活動することができないという特異な体質を持っており、現在は医務室の一角に置かれた棺の中で深い眠りに付いている。
ちなみに名前の由来はサファイアの一種であるパパラチア・サファイアから。
一般的にサファイアと言えば鮮やかな青色のイメージが強いが、実際には黒や黄色など様々な色のバリエーションがあり、その中でもピンクとオレンジの中間色のものをパパラチア・サファイアと呼ぶ。
容姿・性格
足元まで伸びる赤みがかった長いくせ毛と、生まれつき胴体に空いている複数の穴が特徴。
概要でも触れた通り、この穴に適合する鉱石を嵌め込んでいる間だけ起きて活動することができる。
医務室で彼の起動実験を試み続けている医師のルチルによれば、この胴体のパズルは回を増すごとに難易度が増しており、複雑かつ起きられる時間も短くなっているらしい。
性格は穏やかで冷静。
他の宝石たちからは頼れる兄貴分として厚い信頼を集めており、棺で長い眠りについている間も年下の宝石たちがよく悩み相談に来ているという(単行本のおまけ漫画によれば、その際はルチルがアテレコで対応しているとのこと)。
作中での活躍①
物語開始時点ではすでに眠りに付いており、第二十九話『パパラチア』より初登場。主人公のフォスフォフィライトが冬の見回り中にたまたま見つけたルビーを嵌めたことで231年と11ヶ月1日ぶりに覚醒する。
その後、「月人と話がしてみたいと思っている」という相談をフォスから受け、「本当はルチルには自分の手術を諦めて自由になってほしいと思っている」という自身の密かな想いを引き合いに出し、真実が予想外の結果を生んでしまうかもしれない危険性と、それ故の慎重な行動の大切さを説いて再び眠りについた。
作中での活躍②
再び眠りについてしまったあと、第六十二話『遠景』で再登場。
戦争を終わらせるため月人たちと一時的に手を組むことを決めたフォスが月に興味を持つ宝石たちを連れて月へと渡る際、パパラチアが以前「ルチルに楽をさせてやりたい」と言っていたことを覚えていたフォスの判断で棺ごと月へと連行される。
そして月の技術による治療を受け完全な覚醒に成功。
治療を担当したエクメアから事の成り行きを聞いた際はフォスの決断に驚いていたが、体を治してもらった恩もあり、その後はフォスと月人たちの計画に全面的に協力することを承諾する(ただしこの際“諦めた”と言っていることから、本音の部分では乗り気では無かったと思われる)。
その後、フォスとイエローと共に学校を襲撃。
迎撃に現れたルチル、ジルコン、ネプチュナイト、サーティ・スリー、ボルツ、シンシャと戦闘になり、シンシャの攻撃からフォスを庇った際にで毒液を全身に浴び深手を負ってしまう。
退却後は毒液の治療のため月の施設で再び長い眠りに着くことになるが、フォスが単独で地上へ向かったあと、たまたま施設を訪れた新ゴーシェの手によって再起動。
1人では起き上がれないほどに弱っていたものの、ゴーシェとセミの助けを借りて地上へ渡ると、フォスと争うルチルの前に姿を現し、自分の胸に埋め込まれたピースのひとつを土産と言ってルチルに渡してまた深い眠りについた。
パパラチアのこの行動の理由については様々な考察があるが、彼は自分という難題からルチルを解放してやりたいと考えている一方、パパラチアを自分の手で目覚めさせることにルチルがどれほど執着しているかを知っているため、その意思を尊重して自ら眠りについたのではないかと思われる。