概要
ソニーコンピュータエンタテインメントより2001年に発売された、プレイステーション2専用の音楽ゲーム。シリーズ第1作『パラッパラッパー』の続編となる作品である。先生のラップに合わせてボタンを押していくというゲームシステムは前作までと同様だが、今作ではプレイヤーの腕前やゲームの進行状況によりお手本が変化するようになっている。
キャラクターのグラフィックはシリーズ恒例のペラペラした厚みのないデザインだが、テクスチャの描き込みが増えていたり動作が滑らかになっていたりと、より細かい描写がされるようになった。キャラによっては一部分が立体のポリゴンになっている場合もある(例:ムーセイシャ教官のスカート)。
また、ステージ内で高得点を出すと、最後にミニゲームがプレイできる(そこでの得点もステージの得点に加算される)。
今までの作品よりも判定が甘くなっており、特にアドリブをしなくてもお手本の譜面より少し遅らせてボタンを押すだけで比較的容易にCOOLに上がれる。反対に、お手本より少し早いタイミングで押すことについては判定が厳しい。
なお、前作『ウンジャマラミー』において高得点を狙うのに必須だった「フィーバー」は存在しない。
ストーリー
ある時くじで大当たりを出した主人公パラッパ。賞品はなんとヌードル(麺)100年分!? 来る日も来る日もヌードルばかりの食事が続きウンザリしたパラッパは、友人P.Jベリーとハンバーガーショップへ向かう。ところが、店で出てきたのはヌードルの入ったハンバーガーだった。
先代の店長の指導のもと、なんとか普通のハンバーガーを作ることに成功したパラッパ。しかし、どうやらあちこちで食べ物がヌードル化する怪現象が起きているらしい。事件の真相を解明すべく、パラッパは立ち上がった!
登場人物
※主に本ゲーム内での立場を記す。詳しい説明やアニメ版での扱いについては、それぞれのキャラクターの記事または『パラッパラッパー』『ウンジャマラミー』の記事を参照のこと。
主要人物
パラッパ(Parappa)
主人公。今度こそ「本当の男」になりたいと奮闘するうち、事件の渦中へと巻き込まれてゆく。最終的には「ヌードル団」の野望を阻止するため大活躍することとなる。
P.Jベリー(P.J Berri)
パラッパの友人。元々食べることが好きなためか、ヌードル化を目の当たりにしてもさほど困った様子を見せなかった(ヌードル化したソフトクリームに対し文句を言いつつも、結局食べてしまっている)。
ステージ7と8ではDJ姿も披露する。
サニー・ファニー(Sunny Funny)
パラッパの恋のお相手。自分が作ったヌードル料理をパラッパが食べてくれなかったためケンカになったが、最終的には仲直りした。
ラミー(Lammy)
前作の主人公で、バンドグループ「MilkCan」のメンバー。今作では操作できないが、パラッパのラップに合わせ自慢のギターを演奏する姿が見られる。事件に巻き込まれ一時は美容室に監禁された。
ケイティ・キャット(Katy Kat)
パラッパやラミーの友人で、バンドグループ「MilkCan」のメンバー。ラミー同様美容室に監禁されるも、パラッパの活躍により無事救出された。
マーさん(Mar)
ラミーの友人。他の「MilkCan」のメンバー同様監禁されてしまっていた。
ボクシーボーイ(Boxy Boy)
パラッパのパパが発明した、動いたり喋ったりするラジカセ。ステージ前の練習を担当し、対戦モードでは審判も務める。ストーリー上の活躍はない。
ジョー・チン(Joe Chin)
パラッパの恋敵。主にパラッパの想像の中に登場し、ストーリー上特に目立った活躍はない。
パラッパパパ(Papa Parappa)
パラッパの父親で発明家。「ヌードル現象」に対抗し、ヌードル化した食べ物などを元に戻す機械「ヌードらないザー」を発明する。
最終決戦時にはサニーのパパと共に戦闘機に乗って活躍した。
ジェネラル・ポッター(General Potter)
サニーの父親で軍人。かなりの甘党。自分の好きなお菓子が食べられなくなってしまうため、「ヌードル現象」には腹を立てていた。
最終決戦時には軍を指揮するとともに、自らも戦闘機に乗り込み戦った。
先生たち
思ひでヒゲ社長(Burger Master Beard)
ステージ1を担当。パラッパタウンのハンバーガーショップ「ヒゲ★バーガー」の創始者であり、すでに故人。
ハンバーガーもロクに作れない息子を見かねてポスターから姿を現し、パラッパにハンバーガーの作り方を伝授する。
ちなみに彼が1ステージ目の先生として登場した背景には、某大手ハンバーガーチェーンとのコラボが関係しており、配布された体験版では店のマークが「M」の字になっている。
タマネギ先生(Chop Chop Master Onion)
ステージ2を担当。「ロマンティックカラテ」というエクササイズを考案したことで、前作までとは一変、テレビ出演を果たすほどの有名人となった。
アリ導師(Guru Ant)
ステージ3を担当。パラッパパパの変な発明品のせいで小さくなってしまったパラッパ達の前に現れたアリの男性。
何かを悟ったような口ぶりでパラッパ達を諭すが、自身が巨大化してしまった際にはひどく混乱する。
ムーセイシャ教官(Instructor Moosesha)
ステージ4を担当する、軍隊の特殊部隊の教官。『1』に登場したムースリーニ先生の実妹で、シカ科の女性。
上半身に軍服、下半身にフリルのスカート、足にはローラースケートという一貫性のないファッションをしている。だがプロポーションはいい。
タコ山さん(Hairdresser Octopus)
ステージ5を担当する、パラッパタウンの人気美容師。興奮すると赤くなる。
洗脳機能を持ったラジオを聴いたことで暴走し、誰かれ構わずアフロにしてしまうようになった。
ヌードル大将(Colonel Noodle)
ステージ7で対決することになる、事件の黒幕。ヌードルが大好き。
実はヒゲ社長の息子で、父親から毎食ハンバーガーを食べさせられたコンプレックスから事件を起こしたらしい。
MC.キングコング・ムシ(MC King Kong Mushi)
ステージ8を担当するカリスマラッパー。ファイナルパーティでMCを務めた。