概要
『ペーパーマリオRPG』に登場するキャラクターの一種。
ゴロツキタウンの地下に生息し、近くを通りかかると問答無用に襲い掛かってくる。
こちらを原種と勘違いしている人は多いと思われるが、恐らく逆でハンニャーの派生種と思われる。
いわゆるザコ敵の一種だが、ペーパーマリオRPGの世界観の中では珍しく立体的な姿をしている。尤も、その体は本作の大型ボスなどのような巨大なペーパークラフトのようなものではなく、緑色の紙皿のような円形のパーツが縦に連なったような単純な構造になっている。
攻撃対象を発見すると、体を高速回転させながら地面を滑るように体当たり攻撃を仕掛けてくる。フィールド上でこの体当たりを受けてしまうと、そのまま先制攻撃される形で戦闘に突入する。見た目以上に速いため、初見では面食らうかもしれないが、攻撃力も体力もさほど高くはなく、クリボーよりは若干手強いかもしれない程度の実力でしかない。なお、突っ込んでくるタイミングでも上手くジャンプやハンマーで迎撃できればこちらから先制攻撃できる。
ストーリーが進むといつの間にかフィールド上から姿を消し、彼らがいた場所にはハンマーブロスなどが配備されるようになる。
余談だが、一定の条件を満たすとウーロン街の闘技場の選手として追加される。
ここで登場する個体は普通に会話できるくらいの知能と理性があり、ハンニャーという種族は「コミュニケーションが成り立つほどの知性を持ち合わせていないモンスター」というわけではないらしい。おそらくゴロツキタウンの地下に出現する攻撃的な個体も「話し合いに応じる気など毛頭無い荒くれ者」なのだろう。
派生種
- ハンニャー
オレンジ色の体と2本の角が特徴的。名前の由来は般若。どちらかと言うと、こちらが原種で、ヒンニャーが派生種と思われる。
頭に角が生えているため、ジャンプで踏み付けようとすると逆にダメージを受けてしまう。しかし、ヒンニャーとの違いはこれくらいしかなく、攻撃力もHPも最序盤のザコ敵レベル。そのくせ出現するようになるタイミングが絶妙に遅く、初めて遭遇する頃にはヤッツケアタックで瞬殺できる程度の存在となっている可能性も高い。
そんな不遇の存在……と思いきや、なんとハンニャー系統の中で唯一『スーパーペーパーマリオ』にも続投された。
- ヘンニャー
ハンニャー系統の最上位種。見た目はピンク色の体とやや鋭くなった牙を持つハンニャー。
ゴロツキタウンの地下に1体だけ存在する。攻撃方法はヒンニャーやハンニャーと何ら変わりはないが、HPが12、攻撃力が7、防御力が2というハンニャーとは比較にならない圧倒的な強さを誇る。
100階ダンジョンの深部では大量に出現する場合もあり、非常に厄介な相手にもなり得る。ただし100階ダンジョンの難敵は何もヘンニャーだけではないので、そこまで強烈な存在感を持っているわけでもないかもしれない。
- カゲハンニャー
『スーパーペーパーマリオ』に登場する全身真っ黒なハンニャー。
ウラ100部屋ダンジョンに出現するハンニャーの強化版。HPや攻撃力が倍以上に上がっており、当然踏むこともできない。