Let's come to play KUNG-FU-PIGGY!!!
概要
『ピギーワン』は、アニメーター・イラストレーターのはなぶし(渡邊巧大)によるオリジナルコンテンツ。商業アニメーションに携わる傍ら、2019年度末にオリジナル同人画集「ピギーワン KUNG-FU-PIGGY ONE(かんふーぴぎーわん)」を発表したことにより誕生した。
猫耳のシャミィと四本腕のユエズの活躍を描き、他にもキュートでクールなキャラクター達、独特の世界観が特徴。はなぶしによる多数のイラスト・アニメーションによりSNSを中心に発表・展開されていき、2021年9月17日には本作をテーマとした個展『はなぶし個展 ピギーワン~来来回回~』が開催、2023年にはゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』が発売予定となっている。
同人画集はカラーページを含む総ページ数114Pで、オリジナルキャラクターデザイン、ラフスケッチ画集となっており、コミックマーケットで作品集が配布、BOOTHなどでも販売され、SNSを中心に話題を呼ぶようになった。その後ははなぶしが音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」の楽曲ミュージックビデオを制作したことで幅広い支持を獲得し、「indie_anime」という新しいコミュニティよる活力があったことで認知度が少しずつ高まっていき、コラボ商品なども発売するに至った。ファンアートも多数制作され、pixivでも多くのイラストが投稿されており、一作品を超えた世界観の広がりを見せている。
キャラクター
シャミィ(鮭美) |
---|
ユエズ(玥子) |
フーラン(腐蘭、fu-lan) |
チュチュ(注亍、chu chu※) |
※正式な名称は決まっていなかったが、晴れヒューマン( ˙˘˙ )(@HARE_human)氏によりこの名前に決まった(参考)。
制作
2019年頃、はなぶしはいちアニメーターとしての自らの限界が見え始め、このまま仕事を続けた先の道筋もひどくつまらなく感じてしまい、かといって会社をやめる勇気も無く、日がな会社のリフレッシュルームで世を儚んでいた。そんな時期に、現実逃避として夜な夜な会社のコピー機でスキャンして作った同人誌が『ピギーワン』であった。
専ら紙と鉛筆で10年間仕事を続けたはなぶしは、デジタルイラストが大の苦手で学生以来ほとんど触ったことがなかったが、『ピギーワン』の表紙で描かざるを得なくなってからは徐々に苦手意識も消えていったという。
同人誌はオンラインも合わせ完売し、その後のSNSの運用も相まって少し話題になった。その「局所的なお祭り」が目に留まり、ユニット・ずっと真夜中でいいのに。の楽曲「お勉強しといてよ」のミュージックビデオ制作へと繋がっていき、MVの配信日には「自分の仕事を見て手が震えた」「初仕事の試写をみた時のようなおののきがあった」と語っている。はなぶしは『ピギーワン』途切れずに続けて来れた理由として、「ずっと真夜中でいいのに。」とindie_animeという新しいコミュニティよる活力、古巣東映アニメーションゆかりによる応援、数々のファンアートやこれまで応援してくれた人のおかげと思っている。
はなぶしは「あの冬の日、走り出したシャミィとユエズがぼくを引っ張ってきてくれた」というイメージをずっと持っており、それからの3年間の挑戦と成長は「『ピギーワン』をきっかけとし『ピギーワン』を通して培ったもの」とも豪語している。
ピギーワンproject VTuber魂オーディション
[pixivimae:89465618]
『ピギーワン』から派生したバーチャルYouTuberを誕生させることが目的の魂オーディション(キャラクターデザイン)。合格者は「ピギーワンproject VTuber」として活動することができる。バーチャルモデルの魂(声優)として、楽曲デビューに向けた活動、サポート企業であるVillage Vanguradの各種媒体への露出、バーチャルモデルの各種SNSの運用などを軸に、共に夢に向かって歩む者が主に募集された。
2021年4月23日に、三次審査である書類&直接面談の審査結果が公開され、合格者はNO.010「さて、シエン」(SHOWROOM・Twitter)に決定した。
はなぶし個展 ピギーワン~来来回回~
はなぶしにとって初個展となり、本作に登場するキャラクター達をメインとした展示となる。開催場所はspace caiman。開催期間は2021年9月17日から10月17日までの12時~20時(最終入場は19時45分、休廊日は各火・水曜日)。
展示内容は、『ピギーワン』のキャラクター原画、出力原画、グッズなど。新型コロナウイルス感染症対策による混雑緩和の為、初日の17日から19日はCAIMAN FAN CLUB会員と一般の2枠で抽選入場を行われた。また、会場内で10人以上が滞在せぬよう入場規制による調整も行われた。
会期終了後にワニマガジン社公式通販にて一部グッズの事後物販が、同年10月18日から11月1日には入札方式による原画オークション販売を行われた。
SUPER SPARK
イラストで表現されてきた『ピギーワン』の世界観を、横スクロール2Dドットアクションゲームとして構築するプロジェクト。シャミィとユエズを主人公に、二人が「ちいこいイキモノ」と出会う物語が描かれる。
二人を操作しつつ、「ちいこいイキモノ」の放つ電撃を駆使し、多数の仕掛けを解きながら進むアクションゲームとなる予定。ドット絵で描かれた世界を舞台に、レトロな雰囲気は残しつつ、最新の技術を活かした新しい2Dゲームとして仕上げるという。
2022年5月28日に本作が発表。同年8月13日に開催したコミックマーケット100にはなぶしが出展し、本作のスタッフ本が発売された。スタッフ本には初期設定資料集や1stトレーラーの原画集、hako 生活とアズマとの対談などが収録されている。
開発・スタッフ
- はなぶし(制作総監督)
- hako 生活(開発リーダー&ゲームディレクション)
- Hiraoka Kotaro(サウンド効果)
- はちのす(レベルデザイン&エネミー)
- おづみかん(エフェクト)
- るっちょ(プログラム)
- saino(背景グラフィック&UI)
- フクダ / room6(背景グラフィック&デザイン進行)
- 高市 / room6(制作進行&マネージャー)
- まさしさん / room6(スペシャルサンクス)
製作総監督を務めるはなぶしは、シナリオからキャラクターデザイン、ドット絵のアニメーションまで自ら担当。一方、本作の開発リーダー&ゲームディレクションとして個人ゲーム開発者のhako 生活が参加。代表作はアドベンチャーゲーム『アンリアルライフ』(2020年)で、本作では開発の総指揮を務めながら、レベルデザインやステージ設計に至るまで、ゲーム全体の制作を担当する。パブリッシングは、hako 生活の過去作の制作を共にした京都のインディーゲームパブリッシャー・room6が担当し、開発もフルサポートしている。
クラウドファンディング
- プロジェクトページ:ゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』はなぶし×hako 生活で作るゾ!(CAMPFIRE)
2021年2月にはなぶしとhako 生活が音声SNSアプリ・Clubhouseで出会い、意気投合したことをきっかけとして本作の制作が開始、当初は2人による開発が進められていた。しかしその1年後、理想とする本作の完成に膨大な作業が必要と判り、制作スタッフを雇用する資金を集める運びとなった。
2022年10月20日に本作の開発資金を募るクラウドファンディングページを限定公開、同年11月2日から12月25日まで支援者を募集される。目標金額は800万円、資金はスタッフに支払う給料などの人件費と、リターン作成・発送費、ゲームの要素の充実などに使用される。余剰資金が発生した場合は外注費や宣伝費に利用するという。
リターン種類 | 金額 | リターン品 |
---|---|---|
ビリビリ設定資料集コース | 2800円 | 設定資料集 |
ピコピコ先行プレイコース | 5000円 | 先行プレイ+Discord参加券 |
ス〜パ〜スパ〜クセットコース | 7000円 | 上2種類のセット |
超!!ビリビリ設定資料集コース | 30000円 | サイン入り設定資料集 |
オナマエ★ミツケテコース | 50000円 | ゲーム内に名前が掲載 |
きらきらネオンコース | 1500000円 | ロゴネオンサイン |
関連動画(SUPER SPARK)
- 『ピギーワン SUPER SPARK』 (PIGGY ONE SUPER SPARK)1st Trailer
関連動画
- 『ピギーワン』ユエズ(玥子)筆ペンらくがき(Drawing with brush pen)