概要
おそらくは荻野目苹果の持つ日記帳。
彼女はこれを「運命日記」と呼び、自分の未来が書かれているのだと言う。
どうみても女子高生のものではない拙い字面とイラストで、これから起こるらしい出来事が書かれている。初々しい恋愛の日々がつづられているが、実際に起こる出来事は・・・。
「未来日記」のようなものだろうか?
その後、この日記は紆余曲折の末に前半部が夏芽真砂子の手に、後半部が時籠ゆりの手にそれぞれ渡ってしまう。
ピングドラムの力?
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本来の持ち主は、今は亡き苹果の姉・荻野目桃果であることが判明している。
そして時籠ゆりの回想にて、「ピングドラムに記された呪文を唱えれば"運命を乗り換えできる"ということが桃果本人から告白されていた。
乗り換えに成功すると、それ以前の運命にあった物事は"向こう側"に飛ばされ、世界の記憶から抹消されるのだという。
ただし、"乗り換えの力"を行使するとその分の"対価"を払う必要性があり、桃果の場合は肉体的ダメージであった。
時籠ゆりはこの力で"父親の呪縛"から解放され、生き続けることができた。
これが一体、ピングドラムのどの程度までの力なのかは不明ではあるが、作品の随所で見られる"鉄道をモチーフとした演出"や"乗り換え"、"向こう側"というキーワードから、ピングドラムの根幹にかかわる重要な要素には違いない。