概要
頭部全面に升目を刻み、交差ごとにピンを刺した奇怪な見た目をしている。
また体の様々な部位の皮膚を剥ぎ、ぴっちりとした黒衣を直接体に縫いつけている。
魔道士と言うものの昔ながらのマントなどではなく、ボンデージファッションに身を包んでいる。
物腰はおだやかで知的な印象を受けるものの、使命には忠実。
『ルマルシャンの箱』を開けた者は、箱の秘密を知ろうが知るまいが、老若男女を問わず連れて行き、「究極の快楽」(とい名の拷問)を未来永劫与え続ける。
また自らの「教え」から逃げ出した者があれば仲間と共に追いかけ、決して逃がす事はない。第一作では箱を開けながらも拘束から逃れたフランクの存在を聞かされ、鎖つきの鉤で再度拘束している。
『2』で、かつては人間であった事が判明。
生前の名前はエリオット・スペンサー。イギリス陸軍大尉で、第一次世界大戦の最中に『ルマルシャンの箱』を開け、大悟して今の姿になった。
続く『3』では悪の側面が分離してしまい、ありがちな殺人鬼となってしまった為、賛否の声が上がっている。
近年にはジェイソンやフレディと同じく、HORROR美少女で女体化され、フィギュアとして立体化もされた。
他のキャラクターが美少女フィギュアとして大なり小なり取っ付きやすい姿にアレンジされているのに対し、特徴的なピンを刺したスキンヘッドや痛々しげな装飾の数々はそのままなためシリーズの中でも一際異彩を放つ。
映画『キャビン』では、ピンヘッドのオマージュキャラ「ヘル・ロード」が登場する。
刺さっている物がピンから丸鋸に変わっている以外は殆ど同じ造形をしており、手にパズルを持っている所まで同じ。
同作に登場する数多のオマージュキャラの中でも、一際元ネタの分かりやすい部類に入る。
至高の快楽の伝道師、霧の森へ
2021年8月14日、Dead by Daylight公式Twitterにて意味深な予告動画が投稿された。古くからのホラー映画ファンはこの映像にピンと来たようで、ヘルレイザーのキャラが登場するのではと推測された。そして、8月18日に投稿されたトレーラーと公式サイトでの告知を以てピンヘッドが参戦することが決定。
どうやらエンティティが「ルマルシャンの箱」を見つけてしまったようで、利害が一致した両者は結託。こうしてピンヘッドは霧の森で甘美な苦しみを伝えるべく奮闘することに。
性能としては「門」を投射し、そこから操作可能な鎖を発射するという能力だが、発射点の設置と発射に読み合いと素早いエイムが必要になるため難度が高い。「ルマルシャンの箱」と心理戦を上手く制し、相手に思考の快楽を叩き込もう。
なお、板などでスタンすると恍惚とした声を上げるので音声注意。
またPTBサーバのテスト版では「ルマルシャンの箱」によるテレポート時に「The box, You opened it. AND I CAME (お前が箱を開けた。故に私が来た)」という原作再現の台詞が入っていたが、本実装では削除されてしまった。
ちなみに英語圏ではmemeの影響で「I CAME」という台詞を別の如何わしい意味に解釈する者が多く、ネタとしても愛されておりボイス復活を望む声が大きい。いくら快楽の伝道師とはいえ箱を開けられる度に絶頂を報告しながら出現したら、そりゃ愛されないわけがない。