概要
未練を残した踊り子の亡霊が、現世に留まり続け、永遠と踊り続けているというもので、古い話では、ラーマ6世の時代に王立劇場で、チャンというとても美しい踊り子が、ある時、舞台上で踊っている時に衣装の紐が解けてあられもない姿になってしまい、そのショックで彼女は命を落としてしまった。
それ以降、チャンの魂は王立劇場に留まり続けて時々、彼女の幽霊が出没するようになったという。また彼女は現れる際はハウリング音の様な恐ろしい音がして、劇場は恐怖に包まれたといわれている。
これ以外にも他の踊り子に妬まれ、虐げられて自ら命を絶ったとか、三角関係に果てに命を落としたとか、様々な話が伝わっているが、いずれにしても、不幸なまま命を落とした踊り子の魂が成仏出来ずに現世に現れ踊り続けているという点に関しては変わらない。