概要
フィリピンのフラッグキャリア。1941年に設立され、アジアの航空会社では最も長い歴史を持つ。ただ、1954年には国策で、1998年にはアジア通貨危機の影響で運航停止となったことがある。
安全性とEU乗り入れ禁止
「フィリピンの航空当局の安全管理体制に問題あり」として、2010年には他のフィリピンの航空会社を含めEU域内への乗り入れが全面禁止となった。しかしフィリピン航空は1998年にヨーロッパ路線をすべて打ち切っていたため、特に影響はなかった。2013年にEU乗り入れ禁止は解除され、同年からロンドン線を復活させた。
ボジンカ計画とフィリピン航空434便爆破事件
イスラム過激派のアルカイダは複数のアメリカ行きの航空機を同時に爆破する計画を立てた。これがボジンカ計画であり、その予行演習としてマニラ~セブ~成田行きのフィリピン航空434便が狙われたのである。時限爆弾は沖縄県南大東島付近の上空で爆発し、機体の操縦がかなり困難なものとなったが、1時間後に那覇空港へ緊急着陸を行うことができた。この事件で爆弾が仕掛けられた座席に座っていた日本人男性が死亡し、10名が重軽傷を負った。事件ののち、ボジンカ計画が発覚し、計画自体は未然に終わった。