─表裏転星、人機圧倒。
概要
インティ・クリエイツがリリースしたブラスターマスターゼロシリーズの三作目にして最終作。
前作「ブラスターマスターゼロ2」のエピローグ後から繋がりそのまま物語が始まっている。
今作のマップ構造は「ゼロ」「ゼロ2」の両方を足して二で割ったようなもので、さらに特定の場所に「次元の裂け目」が現れる為、複雑な構造になっている事もある。
また、今作ではセーブポイント間の移動(ただし一度そこでセーブする必要がある)ができるようになった(一部除く)。
ストーリー
前作で、突如ミュータント細胞に侵されたイヴを救うべく、イヴの故郷である惑星ソフィアを目指し地球から旅立ったジェイソン一行。
旅の最中にイヴはいつの間にかミュータント細胞を克服し、旅で出会ったMAパイロット達と共闘して強大なミュータントとの闘いに打ち勝ち、イヴの故郷・惑星ソフィアについにたどり着いた。
……しかし、ジェイソン達に惑星ソフィア軍(ソフィアフォース)がジェイソン一行をMA・G-ソフィアごと攻撃。G-ソフィアは行動不能に陥り、ジェイソンとイヴとフレッドは捕らえられ離散してしまった。
ソフィアフォースに囚われたジェイソンは惑星ソフィアに起きたミュータント騒動の混乱に乗じて脱走を試みる…。
登場人物
地球側
- ジェイソン
地球に現れたミュータントをMA・ソフィアⅢ、ソフィアゼロで殲滅した天才少年。
前作でミュータントに侵食されたイヴを救うべく惑星ソフィアを目指した旅で様々な出会いを経て、ついに惑星ソフィアに辿りつくも、SF(ソフィアフォース)の攻撃により囚われてしまった。
実は普通の人間ではなく、遺伝子操作により造られた人間だった事が判明する。その為ジェイソンには親というものが存在しない。
今作ではこれまでの高い所からの落下の一撃死は引き続きあるが、落下時にボタン長押しでゆっくり降下できるブースターがある為、落下に関しては克服できるようになった。
最終盤、彼にある変化が起きてしまう…
- イヴ
MAのサポートロイド。前作でミュータント細胞に侵食された事で惑星ソフィアへの旅の中で突如ミュータント細胞に打ち勝っていた。ミュータントに侵された事により危険な存在とみなされ、ミュータント軍団(インベム)に壊滅寸前まで追い込まれた過去がある惑星ソフィアのSFの攻撃により行方不明となる。なお、彼女はサポートロイドにはありえないはずのDNAを持っていた事が判明する。前作もそうだったが、ついには下乳が露わになるほどご立派になってしまっている。
本来あるはずのないDNAを持ち、なおかつ身体に変化が起きたサポートロイドの彼女の持ってしまったその意味は…?
最終盤に判明するプレイヤーの前に現れた彼女のその姿は…!?
- フレッド
メタリックカラーの不思議生物(本来は小型惑星探査機)。
MAパイロット
- ライプニッツ
前作で度々ジェイソンを襲った人物。どうやらSFに自身のMA「ガルーダ」を破壊されてしまっていたらしく、途中でジェイソンと同行する。相変わらず素顔は不明で壊れたような性格。自身のサポートロイドと故郷を護れなかった故のシビアな皮肉を会話で度々するが…。
なお、前作の戦いで何か心境が変わったらしい。
ある局面でフルフェイスヘルメットを脱ぎ捨てた素顔が明かされる。
- カンナ
前作で登場した超環境惑星「ストランガ」のムッチムチボインボインの頭がお花畑な植物生命体。MA「エイル」のパイロット。
どこかで再会できるようだ…今作で彼女以外の植物生命体が何故「ストランガ」には存在しないのかという謎に対する真実が判明するらしい。
- 権兵衛
彼もまたどこかで登場するようだが…?
惑星ソフィア
- ケイン・ガードナー
メタル・アタッカー(MA)のパイロットとして10年前に惑星ソフィアに襲いかかってきたミュータント軍団を殲滅した男。「超惑星戦記メタファイト」の主人公その人。
脱走を試みるジェイソンの前にメタル・アタッカーに乗り対峙する事になる。旧式であるメタル・アタッカーだが、それをものともせずに(武装や装備を殆ど奪われたG-ソフィアとはいえ)ジェイソンを圧倒する程の強者。
おそらくメタファイトから10年過ぎているという事は推定25歳。
- ジェニファー・ガードナー
10年前にケインが駆ったメタル・アタッカーを開発したエンジニア。現在はケインとの間に娘「エヴァ」をさずかり、惑星ノーラの研究施設で暮らしている。推定27歳。姉さん女房。
- エヴァ
ケインとジェニファーの娘。どことなく容姿がイヴと似ている。
ガイアソフィアSV
正式名称はEARTH MA-001SV ガイアソフィアSV。
前作の戦いで破損したガイアソフィアを、諸事情でイヴが使用していたMA・アンドレイアの残骸からパーツを拝借して改修を施したもので、SVは「スプリームビークル」の略称。智勇双全の万能車両と称される。
コックピット両脇に追加された青い部分がアンドレイアからの流用と思われる。
高所からの着地などの衝撃をSPに変換するガイアシステムは改良が施され、メインとサブで別のSPを使用可能となり、併用しても簡単にはSPシステムダウンが起こらなくなった。片方がダウンしてももう片方は切れない限り使用可能であるが、両方切れてしまうオールシステムダウンに陥ると何もできなくなってしまうため注意が必要。
メイン
- G-クラッシャーショット
基本兵装にしてソフィアの主砲。
今まで通り3連射できる。……が、今作ではやや火力不足気味。
- G-クラッシャーショット+
メインSPを消費して、威力の高まったオレンジ色のクラッシャーショットを放つ。まずはこれでメインSPの扱いに慣れよう。
- レインクラスター
オートクラスターの発展版。地形貫通がなくなった代わりに、着弾点が燃えるようになった。
- アンチSFバレット
超音速で飛ぶ地形貫通弾頭を発射する。
アンチSF(SF=ソフィアフォース)の名が示す通り、SFメカや機械系ミュータントに対して絶大な威力を持つ。逆にそれ以外には地形貫通くらいでしか有利を取れない。
サブ
- 多弾頭波状ミサイル
唯一、SFが没収しなかったサブウェポン。主砲角度に合わせ、ウェーブ状に3発のミサイルが飛ぶ。
前作から据え置き。
- ホーミングレーザー
ライプニッツが勝手に持ってきて勝手にインストールした、元・ガルーダ用のサブウェポン。ソフィアの拡張性があっさりと受け入れてしまったらしく、普通に使える。
短押しで1体に6発、長押しで6体に1発ずつ攻撃する。
- イグナイトスパーク
真下に雷撃バリアを設置する。接地した際に左右に地形を這う電気弾を発射する。地上で使うとその場に展開する。
バリアはしばらく起動した後自動で消えるが、バリアに戻ってきた電気弾が当たると、広範囲に電撃を放って即座に消える。
- アクアシフト
ソフィアを流体化し、水を纏って突撃する。バーンスパークの水仕様。
敵に当たるとガイアシステムを発動しつつ敵をすり抜けることができる。また、特定の地形にも作用することですり抜けやギミック作動が行える。
- ファントムソリッド
地形を生成する、ちょっと変わったサブ。
サブボタンを押すと生成方向を指定し、次に足場展開数を決める。
一度展開した足場は長時間残るが、敵には関係ない。
別の足場を展開すると消える。
- ファイナルアクセルブラスト
メインSP、サブSPを100%ずつ消費してチャージしたあと、空中でボタンを押すことで真下へ降下、専用のカットインと共に画面全体に致死量レベルの超強力な衝撃波を放つ。
演出、規模共にファイナルの名に相応しいものとなっている。
マニューバー
- ホバー
やっぱり外されていたが、後から入手できるおなじみの滞空手段。
ガイアシステムが改良されても、高さ稼ぎの意味がないのは据え置きである。
- ダイブ・リコイルジャンプ
これらは据え置き。
ダイブのみ、宇宙空間での推進力としても使える。
- ウォールドライブ
リコイルジャンプの壁張り付きが、上向きにも進めるようになる。
- アンチディメンションバリア
前作で多くのプレイヤーが苦しめられたであろう、即死地形・次元断層を無効化し、断層の中をダイブ移動できるようになる。
余談
ブラスターマスターゼロの段階で超惑星戦記メタファイトのその後の物語だと判明したが、詳細はネタバレとなる為伏せておくが、ブラスターマスター(Blaster Master)と冠した物のある作品に繋がる事が示唆されている。ただし、設定上整合性が合わないが。
ある局面でのボスとの戦いで第二段階がこの作品のコイツとの戦いとそっくりすぎる。
外部サイト
関連項目
蒼き雷霆ガンヴォルト爪…ある局面の展開が似ていたり、あるボスの名前がガンヴォルト爪ネタ。
最終盤において「超惑星戦記メタファイト」VS「ブラスターマスターゼロ」の対決の構図が発生する。
一体、彼らに何が起きたのか…?そしてその先にあるものとは…