概要
高地にある自分で掘った洞窟で暮しており、鋭い目と鉤鼻が特徴的な真っ青な顔に長い鉄の爪、長く白い牙を持つ醜い老婆の姿をしているとされ、一説には片目であるともいわれている。
杖を使って大釜で薬を作り、時には人間を料理して食べる事もあるとされる。
ブラック・アニスが棲んでいる洞窟の周りにはこれまで食べて来た哀れな犠牲者や動物の骨が転がっており、彼女の爪を磨ぐ音は遥か彼方まで響き、これが聞こえた時は子供を家に入れて扉を閉ざし、決して窓に近付けないようにしたという。
その理由は、ブラック・アニスが窓からスッと手を伸ばして子供を攫うためであり、他にも自分の住み家の近くに生えている木の上で待ち伏せて、通りかかる者に襲いかかるともいわれている。
また非常に足が速く素早い為、外で彼女を目撃してしまった場合は既に手遅れだが、その力は自身の血に依存している為、彼女に怪我を負わせることが出来れば傷の手当の為に住処へと引き上げて行くといわれている。