概要
バズビーズチェア(Busby's chair)とは、1702年に絞首刑になったと伝わるトーマス・バズビーという男の呪いによって、座った者が次々と死んだといわれるオーク材で造られたイスで、ザ・バズビー・ストゥープ・チェアやデッドマンズ・チェアとも呼ばれている。
バズビーは村の富豪の娘で美女のエリザベス・オーティと結婚したが、義父のダニエル・オーティは大酒飲みでまともな仕事につかないバズビーを嫌い、二人の住む宿に訪れて娘を連れ帰ろうとした。
その際にお気に入りのイスに座って待っていたこともあり、逆上したバズビーは就寝中のダニエルをベッドで絞め殺してしまった(財産狙いで殴り殺したとも)。
こうしてバズビーは捕らえられ、宿の隣にあるサンドハットン十字で処刑されたが、死の間際に自身のお気に入りのイスに座った者を「悪霊となって取り憑き呪い殺す」と願ったといわれている。
その後、宿は「バズビー・ストゥープ・イン」というパブになり、件のイスは「有名な死刑囚の椅子」として名物となったが、ふざけ半分で座った酔っぱらいを含めた浅はかな者たちが次々と死んでしまったのだという。
北米のタブロイド紙「ウィークリー・ワールド・ニュース誌」によると、1989年の段階で昭和に発行された日本の怪奇系実話誌でも有名なイギリス空軍の飛行士二名を含めた61名が犠牲になったとされ、その後も犠牲者が増え続けたために「サークス博物館」の天井に吊り下げられるまで、「Baffling 'chair of death' kills again(不可解な死の椅子がまた殺した)」が同誌の見出しを飾り、最終的に65名(一説には67名)が犠牲になったといわれている。
なおこのイスは1972年には博物館に寄贈されたといわれ(博物館のHPには1978年と記載)、「バズビー・ストゥープ・イン」自体も2012年に閉鎖された。
創作での扱い
イギリスがアメリカを呪ってやろうと連合会議のイスをこのイスにすり替えたのだが・・・