概要
1996年に発売されたモーター。ブラシがむき出しになった特殊なエンドベルを持つ、他のタミヤ純正FA-130型モーターとは一線を画すデザインをしている。
タミヤ純正では最高の回転数29,000rpm・最大トルク25g/cmを誇る言わずと知れた最高峰モーター。
その分価格も800円オーバーと桁違いで、プレミアム化以前のミニ四駆本体やトルクチューンモーターを2個買ってもお釣りが出る出費である。
あまりにも高性能なため、高熱を帯びやすくブラシへの負担も大きい。
そのため缶やエンドベルに開口部が設けられ、ブラシにも比較的強度があるカーボン製を使用している。それでもブラシの消耗は早いためブラシは取り外し・交換が可能になっている。他の純正モーターと異なるデザインなのはこれが大きく、20年近く頂点に居座り続けるこのモーターの特別性を物語っている。
AOパーツとして別売りもされているこのターミナルを外して取り替えたり、ブラシが当たるコミュテーターの油汚れを掃除するというメンテナンスがタミヤから紹介されていた。
あまりに極端な性能をしていて電力消費も大きくマシンへの負担も大きいため、ミニ四駆の公式大会では使用不可となっている。それだけでなく、十分に性能を引き出すまでにブラシが逝ってしまう、すぐ電池切れになったり爆熱になったりしてしまい十分に遊べないといった問題点がある。
ネットではその恐るべき回転数から、モーター可動式のおもちゃをこれに取り替えて爆笑を誘う遊びが流行っている。
太鼓を叩くドラえもんに備えればあたかもツーバスを叩くYOSHIKIのような動きに、クマのおもちゃに備えれば加えていた笛が落ち頭が吹っ飛び、魚釣りゲームに備えれば魚達が弾け飛ぶ。いかにこのモーターの性能がぶっ飛んでいるか分かるだろう。
2021年に突然生産終了し25年の歴史に幕を下ろした。
外部リンク
TAMIYA公式サイト内 製品紹介 (モーター)
TAMIYA公式サイト内 製品紹介 (交換用ブラシ)