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概要編集

「Plan 9 from Outer Space」とは1959年に製作されたアメリカ映画。監督・脚本・製作エド・ウッド


ジャンルは(一応)SFで、地球に対して危機感を抱く宇宙人の工作によって死者が蘇っていき、その結果巻き起こるパニックを描いた作品なのだが、その理解に苦しむ電波なシナリオ、SFなのに安っぽくチープな舞台設定など、時代を考えてもあらゆるクオリティが極めて低水準な出来だったことで有名。


史上最低映画との呼び声も高いが、アメリカ国内のテレビで深夜に繰り返し放送され、一部でカルト的な人気を得ることとなった。


1976年の『ゴールデン・ターキー・アワード』という本の中で「史上最低の映画」として紹介されティム・バートン監督の1994年の映画『エド・ウッド』で再び脚光を浴びることとなった。


キャスト編集

ジェフ・トレント:グレゴリー・ウォルコット

ポーラ・トレント:モナ・マッキノン

ハーパー中尉:デューク・ムーア

エドワーズ大佐:トム・キーン

ダニエル・クレイ警視:トー・ジョンソン

パトロール隊員ラリー:カール・アンソニー

パトロール隊員ケルトン:ポール・マルコ

パトロール隊員ジェイミー:コンラッド・ブルックス

将軍:ライル・タルボット

宇宙人エロス:ダドリー・マンラブ

宇宙人タンナ:ジョアンナ・リー

宇宙人の支配者:ジョン・ブリッケンリッジ

老人の妻:ヴァンパイラ

老人:ベラ・ルゴシ

予言者、ナレーター:クリズウェル


余談編集

本作はあまりにもつまらない(ネタ抜きに)ため、見る機会があってもおすすめしない。

エド・ウッドの事が有名になる以前は、一部書籍では本作を『外宇宙からの第九計画』という直訳の邦題で紹介している。


ベラ・ルゴシの死の直前に撮影された映像に、トム・メイソンが代役を務めた映像を追加して本作に使用しており、結果的にベラ・ルゴシの遺作となっている。


なお、この死の直前に撮影された映像は、

老人(ルゴシ)が庭で、咲いているバラの花を手に取り思いにふけった後、画面外へと歩み去る

というもの。

この映像そのものにはおかしい点は無いが、エド・ウッドは、「老人が(画面外に)歩み去った直後、車のブレーキ音と悲鳴を加える」事で、強引に『自動車事故でこの老人は死亡した』という事にしている。


タイトルにもなっている「プラン9」とは、劇中の宇宙人が実行した計画の一つ。核兵器を開発し戦争を止めない人類に対し、死者を蘇らせ操る事で警告し、戦争と核開発を止めさせる……という内容らしい。

ちなみに「なぜ死者を蘇らせゾンビにする事で警告になり、戦争を止めさせられるのか」という理由は語られていない。

あと当然ながら、プラン1~8までは登場しない(存在するかも怪しいが)。


また、エド・ウッドは「耳の形がルゴシに似ている」と、トム・メイソンを代役としてスカウト。登場するシーンは、メイソンの口元を布で隠して撮影している。が、それを踏まえたところで全く似ていない。口元を隠しただけで、照明やカメラアングルなどを一切考慮せず、工夫して見せるという事を全く行っていなかったりする(ついでに言うと、耳の形も似てるとは言い難い)。


飛行機の操縦席内シーンでは、『学習椅子を二つ並べただけ。操縦桿はただの板を椅子の前に置いただけ』というセットで撮っている。

また、墓場のシーンでは、セットの墓石はダンボール製出演者が倒れた振動で、墓石も飛び跳ねている


劇中にはUFO、空飛ぶ円盤も登場するが、その円盤の造形物は自動車のホイールキャップにしか見えない(実際は、当時に発売されていたUFOのプラモデルらしいが)。

さらに、映画劇中ではこの円盤を「葉巻型だった」などと登場人物に言わせている。

葉巻型の円盤

※上記画像ののUFOを「葉巻型」と呼称しているのである。ちなみにおっぱい型の方は母船。


この映画が製作されたのは1956年。しかしその内容のひどさから、どこからも買い手がつかず、二束三文で叩き売られた。その後、TVで頻繁にかかるようになり、現在に至る。

公開年に1959年とあるのは、添え物として一応の劇場公開が行われたから、らしい。


なお、映画の権利を持っていたのは当時のバプテスト教会であり、スポンサーでもあった。そのため、製作費捻出のためにエド・ウッドはキャスト全員をバプテスト教会に帰依させている


このバプテスト教会では、いわゆる洗礼にあたる儀式の際、『全身を水に沈める事(全浸礼)が重要』としている。

キャストの一人である元プロレスラーのトー・ジョンソンも、同様の洗礼を受けた。しかし彼は巨体だったため、浸礼用の桶に身体が入りきらず、水泳用プールで浸礼を行っている。


ちなみに57年には、エド・ウッドは次作「ナイト・オブ・ザ・グールズ」を製作したが、フィルムの現像代が支払えず差し押さえられ、そのままお蔵入りに。同作はウッドの没後しばらくして発見され、ようやく公開される事となった(ちなみに内容は、お察しください)。



関連項目編集

映画 洋画

Z級映画

ザ・プラン9…この映画がグループ名の由来になった

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