プロポーズリングとは、プロポーズの際、婚約指輪の代わりに渡す仮の指輪のことである。
ドラマや漫画では、「プロポーズの言葉とともに、男性が女性に指輪を差し出す」というシーンがよく見られる。そのせいか「プロポーズのときに指輪を渡したい」という男性はそれなりに多く、プロポーズの前に婚約指輪を購入する男性もいる。
しかし実際には「指輪のサイズが合わなかった」「ふたりで選びたかったと言われてしまった」などの失敗談もあり、成功させるためにはかなりの計画性とリサーチ力が必要である。
実際に、「男性がプロポーズをする時に心配なこと(心配だったこと)」について調査を行ったところ、1位は、「指輪のサイズ」(36.8%)、2位は「指輪を気に入ってもらえるか」(34.8%)という結果だったという。
また、女性に対して「プロポーズの時にショックだと思う事(ショックだったこと)」を聞いた質問では、1位は「はっきりと言わない」(60.4%)、2位は「指輪のデザインが気に入らなかった(28.4%)、3位に「指輪のサイズが合わない(27.2%)」だった。(銀座ダイヤモンドシライシによる意識調査より)
近年では、このような失敗を防ぐために「仮の指輪を渡してプロポーズし、成功したらふたりで本物の婚約指輪を選んで購入する」という演出が人気を集めている。その演出に使われる指輪や、専門商品として販売されている指輪の事を「プロポーズリング」という。
プロポーズリングの種類
プロポーズリングには主に以下のパターンがある
【1】恋人の指に合う、あるいはサイズ調整が可能である安価な指輪を購入し、それを渡してプロポーズする。プロポーズが成功すれば、ふたりで本物の婚約指輪を選ぶ。
【2】「プロポーズリング」という名称で販売されている、サイズの調整が可能な指輪を購入し、それを渡してプロポーズする。プロポーズが成功すれば、ふたりで本物の婚約指輪を選ぶ。価格は数千円~3万円程度で、ケース付きで販売されていることが多い。
【3】宝飾店で婚約指輪用のダイヤモンドを購入し、専用の「プロポーズリング」の台座にとめる(ダイヤモンド代+リング代で購入)。このリングはサイズの調整が可能。プロポーズ成功後は、ふたりで婚約指輪のデザインを選び、はじめに購入したダイヤモンドをとめて婚約指輪を完成させる。
プロポーズリングの提供を行っていない宝飾店もあるので注意。また、恋人に希望のブランドなどがあった場合はガッカリされる危険性がある。
専用の指輪以外にも
オモチャの指輪や、指輪をかたどった雑貨(キーホルダーやペーパーウェイトなど)を渡してプロポーズし、「OKなら、今度一緒に本物を買いに行こう」という演出方法も知られている。