概要
南房秀久作の児童文学ライトノベル トリシア先生シリーズの登場人物。
作中におけるいわゆる「悪ガキ三人組」の1人。
アムリオンで一二を争う豪商の娘。かつては名家・豪商の子どもたちが通う「アリエノール学園」に所属していたが、後述の事情により退学し、「星見の塔」に転校した。(トリシアの後輩にあたる)
豪商の娘であることから気位(プライド)が高く、ことあるごとに(親の)財力を振りかざす困った少女。実は半妖精(母がローンというアザラシの毛皮を使って変身し擬態する妖精の一族の出身)であるために自身の血筋に対してすさまじいコンプレックスを持ち、それを隠すために前述の行動に出ていた。以前にいた学校を辞めたのも、この血筋が学園側にバレて周囲から事ある毎に「妖精の娘」と揶揄されていた事に起因する。
レンが好みのタイプであるらしく、事ある毎にレンにアタックしてはトリシアを不機嫌にさせる。一方のレンは後輩を邪険に出来ないために弱り、一方でなぜベルが自分に積極的なのか、またなぜトリシアが不機嫌になるのか、その理由が全く理解できずに困惑し続けている。
その血筋から変身魔法に素養を持っており、トリシアの仲介により母の愛情を知り、血筋のコンプレックスを克服して魔法を会得した。
豪商の娘、とは言うものの、その財は彼女の父が一代で成したもの。そしてそのベルの父は、実は貴族圧政時においては私掠船の船長(すなわち元海賊)であった過去を持つ。元々は海賊であったがゆえに貴族圧政時においては貴族連盟・商家側ではなくアム側につき、彼女の許可の元で私掠活動を行っていた。その際にアムによって許可されていた私掠報酬が現在のベルの家の財の基盤となっている。後にそれ(自分か散々振りかざしていた財力の元)を知ったベルは驚愕する事になる。