概要
「ベーカリー保登」とは、「ご注文はうさぎですか?」に登場した、架空のパン屋である。
主人公・保登心愛ことココアの実家であり、ココア母の保登ちよこと、姉の保登モカ、数名のパートさんにより切り盛りされている。
ココアは香風家に下宿、父および兄二人は仕事と進学のため都会(百の橋と輝きの都)に出ている(原作9巻よりモカも都会へ修行に行っている)。
ココアの地元は劇中の舞台である「木組みの街」からはかなり離れた場所(鉄道で数時間以上も離れた地域)にある。同パン屋はそこのやや郊外に存在し、市街地の石畳の道を進んだ先に、ひっそりと建っている。
外観は「森の中の小さなパン屋さん」といったもので、赤い屋根と、周囲に漂う焼きたてのパンのにおい、そして花のにおいが目印。
「Hot Bakery」という手書きの看板が立っており、晴れた日にはラテ・スペースも解放されている。
市街地から離れた立地であっても、多くの客が訪れるほど人気が高い。
ココアが木組みの街に行った後、繁忙期の客数は更に増えたらしく、夏休みにココアが帰省した際に手伝ったが、一日働いて「ラビットハウス一か月分ほど働いた気がする」と言わしめたほど。
周囲の電波状況が悪いのか、あるいは相当な田舎なのか、携帯電話の電波が届かないため、携帯での電話連絡は市街地にまで赴かなければ繋がらない(店には固定電話があるので、そちらにかけたほうが確実ではある)。
店の商品・特徴
雑誌「walker」に記事が掲載された。
それによると、「他の追随を許さない至高のパン作り」と紹介されており、バターロールと食パンが定番人気(焼きたてはもちろん、冷めてもやわらかくて美味しいとのこと)。
他には、ミニサンドやチョココロネ(¥180?)、ミートパイ(¥160)といった商品も販売している。
商品 | 焼き上げ時刻※ |
---|---|
サンドイッチ | 6:30 |
クロワッサン、バゲット | 7:00 |
デニッシュ | 7:30 |
白パン | 8:00 |
ライ麦パン | 9:00 |
バゲット | 10:00 |
マフィン | 10:30 |
※「Dear My Sister」劇中で判明。
これらに加え、モカのアイディアによる「サプライズパン」がある。これは、袋の中にもう一つパンが入っていたり、当たりくじが入っていた場合に1個パンをおまけしてくれるといったサービスである。
また、パンの配達も行っているようで、モカがバイクで街や注文先の家まで届けていた。
余談
- 帰省した際、ココアは千夜の影響から、この店で出しているあんぱんのネーミングを、中二病的なそれに改名しようとした(「闇を抱く色黒ジョニー」)(五巻4羽)。
- 後に、ベーカリー専門誌「PAN PAKA PAN」で、大々的に取り上げられ、モカも一ページに大きく掲載された(ココアはこの雑誌の記事を、20分以上じっくりと眺め読み込んでいた)。
- 制服はないが、アニメ3期『ご注文はうさぎですか?BLOOM』第12羽では、ラビットハウスのピンクの制服に似せた服を着ている。