概要
ダンプ(ダンプカー)の内、露天掘りの鉱山や採石場、ダム建設現場などで使用される特殊自動車。重ダンプ、重ダンプトラックとも呼ばれる。
日本においてはその大きさや車重から道路運送車両法に合致せず、ナンバー登録及び公道での走行は不可能である。また車体はそれぞれのパーツに分割されたままの状態で運ばれ、現地で組み立てて使用される。
最大積載量が300米トン(約272トン)を超えるものは「ウルトラクラス」と呼ばれ、2020年現在、ギネス世界記録に掲載されているのはベラルーシの重機メーカー「ベラーズ」が製作した「BelAZ 75710」であり、最大積載量は450トンに達する。
ほぼ全ての車種で総輪駆動(AWD)が採用されており、メイン画像のように比較的小型の車種ではディーゼルエンジンでトランスミッションを介して車輪を直接駆動するが、上記の「ウルトラクラス」になるとエンジンで発電機を回してモーターを駆動する「ディーゼル・エレクトリック方式※」を採用するケースが多い。
※ 一部で「シリーズハイブリッド方式」と説明されている文面も散見されるが、モーター駆動用の蓄電池を持たず、エンジンを停止した状態での運転は不可能なため誤りである。