概要
2021年に開発されたウクライナ軍に採用されているスナイパーライフル。分類としては対物ライフルに入る。
特徴としては対物ライフルにしては珍しく折り畳みストックを持ち、ボルトの固定位置が下部に存在し、専用の12.7×114 HL弾が開発されている事。
ロシアの侵攻に備えて開発が始まり、現代の戦場の様子を見据え開発に際して以下の条件が付けられ、ウクライナの現役スナイパーを呼んで意見を聞きながら開発された。
1.さまざまな国や軍で使用される口径に合わせられるよう、バレルとボルトユニットを素早く交換できるようにする。
2.ライフルの重量は16kg以下。
3.ボルトグループの設計は、激しい戦闘中に土、砂、その他の汚れがチャンバー内に侵入する可能性を最小限に抑えるようなものでなければならない。
4.銃床を折りたたんだライフルの寸法は1.6mを超えない。これにより、乗用車での輸送が可能になり、ライフルと弾薬を持った狙撃兵が狭い塹壕や破損した建物内を妨げられることなく移動できるようになるため。
2022年には輸出業者のUkrspetsexportを通して世界へ輸出されている。
2023年11月にウクライナのスナイパーがこれを使いロシア将校を3800mの距離から狙撃し狙撃の世界記録保持する事となった。
仕様
全長 | 1820mm(ストック折り畳み時:1520mm) |
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銃身長 | 1,050mm(専用弾薬用のバレル:1,200mm) |
重量 | 14.2~17.2 kg (使用する口径によって異なる) |
弾薬 | 12.7×114 HL弾、12.7×99mm NATO弾、12.7×108mm弾、14.5×114mm弾、23×115mm弾など |
装弾数 | 単発 |