概要
『マリオネットカンパニー』とは、マイクロキャビン制作の育成アドベンチャーゲーム。1999年5月にプレイステーション用ゲームソフトとして発売された。2000年には続編の『マリオネットカンパニー2』も発売された。
マリオネットカンパニー
マリオネットと呼ばれる少女型のアンドロイドが一般化している日本を舞台に、道端で偶然マリオネットを拾った主人公が成り行きで彼女との共同生活を始めるという育成&恋愛アドベンチャーゲーム。主人公は様々な言葉や体験などをマリオネットに教えつつ、毎月の給料からパーツを買い集めて改造、修理をおこなう。
メインヒロインはもちろん主人公が拾ったマリオネット。マリオネットは始めはロボットらしく塩対応で淡々としているが、プレイヤーの育成やパーツ強化に応じて徐々に人間らしくなっていく。プレイヤーは主人公となって、親子とも恋人同士とも呼べる曖昧な関係の中でマリオネットと絆を育んでいきエンディングを目指す。
当時マイクロキャビンの社員だった川口洋一郎氏(現Studio砂時計のさあぺんと氏)がキャラクターデザインを担当している。メカ娘やメカバレといったフェチ要素や、人外娘との共同生活など、当時としてはかなり先鋭的な内容で、一部の愛好家達から絶賛された。
一方、エンディングまでの道のりが長い、テンポが悪い、物語が全体的に冗長だとしてアドベンチャーとしては凡作止まりとする意見もある。
サブヒロインとして人間の女性も何人か登場するが、物語の都合上マリオネットを見捨てて女性との人生を選ぶという流れになるため、事実上のバッドエンドで、一般のギャルゲーのように攻略対象が何人もいるという見方はできない。
マリオネットカンパニー2
本作の主人公は高校生で、マリオネットとの共同生活は部活動の一環と設定されている。攻略期間は数か月と短めで、テンポ良く物語が進む。サブヒロインもれっきとした攻略対象となり、前作のような後味の悪い終わり方ではなくなった。
一方で売りであったパーツ強化、育成要素はかなり簡略化されており、メインヒロインであるマリオネットの攻略難度が異常に高い等、評判の悪い点も多い。
余談
- さあぺんと氏による同人CG集が頒布されたことがある。DL販売が一般化する前の出来事だったため出回っている数はごく少数で、さあぺんと氏のWebサイトからも存在を抹消されているため現在入手困難である。