「マンダのりゅうせいぐんはつよい」とはゲーム実況者であり、第4世代のバトレボ環境を舞台にした「厨ポケ狩り講座」の講師、もこう氏の教え。
なお「マンダ」とはボーマンダのことである。
セリフの初出
【バトレボ実況】第二十五回 厨ポケ狩り講座!-神読1 -にて登場。
相手の繰り出したボーマンダのりゅうせいぐんに、為す術もなく自分のポケモン(アブソル)が倒されてしまったもこう先生。
そんな先生は、激昂した口調で……
「あーわかるかお前ら!」
「ちょっと……お前……!よく聞けや俺の話!」
「メモれ!!!」
「メ、メモれこれ!メモッ、メモったらどうやねん!ちょっとぐらい人の話を!」
「きっ聞き流しとったら、そんな誰でも受講してるとは言わへんねん!」
「受講生やったら、ちゃんとメモ取ってな画面の前でお前、俺喋ってることを!」
「いいか?」
「マ ン ダ の り ゅ う せ い ぐ ん は つ よ い 」
「おいこら、メモれ!!」
……
こうして画面の前の受講生は、この先生渾身の教えをきっちりと受講ノートにメモったのであった……
無粋なお話
紛うことなき第4世代の厨ポケの代表格ボーマンダ。いわゆる600族と呼ばれる高い種族値、特性「いかく」持ち、当時全盛のドラゴンタイプだったこともさることながら、その強さの理由としてこの「りゅうせいぐん」の存在がある。
ドラゴンタイプ特殊技であるりゅうせいぐんの威力は140、タイプ一致補正を込めれば驚異の210。これは不一致威力100の技で二倍弱点を突くより火力は上で、例え半減されても実質威力は105。と言うか第4世代でドラゴン技を半減できるのは鋼持ちのみ。生半可なポケモンでは一撃でやられるか、もしくは瀕死寸前間違いなしだろう。
(ドラゴン技が無効になるフェアリーの登場は第6世代から。またりゅうせいぐんの威力が130に下降したのも第6世代から)
マンダはとくこう種族値が110もあり、すばやさも100と高水準なので、このりゅうせいぐんを遺憾なく発揮できるポケモンだった。
りゅうせいぐんを使用するとくこうが二段階下がってしまう(火力が半分になると同義)が、こうげき種族値135を活かして物理技で戦っていく「両刀型」や、「こだわりスカーフ」を持たせて、ひたすら先手を取って上から殴ってそそくさと交代する「打ち逃げスカーフ型」等の戦法を取ることで、デメリットを帳消しにしている。
と言うか、とりあえず何も考えずにりゅうせいぐんをぶっ放すだけでも強い。
要するにボーマンダを厨ポケたらしめている要素の一つがりゅうせいぐんであり、初心者でも知っている(知っていなければならない)要対策な技なのだ。
つまり、はっきり言ってこの教えは「わざわざメモる必要も無い」くらい、超常識な当たり前のことなのである。
しかし、受講生(および当時の大多数のトレーナー達)が持っていた理不尽なボーマンダの強さに対する思いをシンプルかつ的確にまとめたこの発言は、もこうの名言かつ迷言として広く知れ渡ることとなった。
まさかの地上波デビュー
時は流れて、発言初出から約10年後の2019年11月18日。
NHKの番組「沼にハマってきいてみた」にて、「ゲーム実況の魅力を語る」ゲストとしてもこうが登場。
なんとこの発言が「もこうの格言」として動画付きで放送されてしまった。
(番組上では「マンダの流星群は強い」と、漢字表記)
名実ともにもこうを代表する名言であり迷言、そして格言となった。