ミカエラ(もんむす・くえすと!)
みかえら
主人公ルカが住まうイリアス大陸の辺境に位置する隠れ里「エンリカ」の長を務める女性。
ダークエルフなどの行き場を失くした人外たちを保護して里に住まわせており、里の者たちから恩人として深く慕われ、尊敬されている人物。
ルカ一行が最初に村を訪れた際には、里への立ち入りを断られてしまうが、ある程度冒険を進めることで受け入れられ、終章でその衝撃の正体が明らかとなる。また、ルカのことを知っている様子で、名前を明かした時は驚いていた。
その正体は、女神イリアスが世界で最初に生み出した分身とも言える「原初の天使」の片割れで、既存の階梯に括られた後発の天使たちとは一線を画す神にも等しい存在であった者。
ルカの母親であるルシフィナとは姉妹関係であり、ルカから見れば伯母にあたる。
天使としては純粋に戦闘に特化したその力は「天の軍団長」の異名で天使・魔物の双方から畏怖されたほどのもので、最高位の熾天使エデンすらも凌駕し、ルシフィナと共に初代アリスフィーズ配下の伝説の「六祖」と互角に渡り合える唯一の存在だったとされる。
最大の必殺技は「天軍の剣」で、太古に行われた聖魔大戦では、これによって妹と共に数えきれないほど数多の魔物娘たちを葬り去り、戦力の質で魔王軍に劣る天界軍を支えた。
しかし、イリアスに反逆したルシフィナの追討に向かい(ミカエラ自身、ルシフィナを討つことに迷いがあり、アリスが意図的に妹を地上へ逃がしたという指摘をした時も否定しなかった)、妹が堕天した後にイリアスの本性を知った彼女もまたイリアスと袂を分かって堕天した。
その後は、自身や妹と同様に堕天した天使達の発見・保護を行い、やがてエンリカの地に辿り着いた。
甥のルカのことはルシフィナの忘れ形見であるため気にしていたが、下手に接触すればイリアスが何をしてくるか分からなかったことから、結果的に放置せざるを得なかったことを悔やんでいた。
堕天後こそ冷静・毅然としながらも穏やかな笑顔を見せることもある温厚な性格だが、聖魔大戦時の現役時代は冷酷無比な天界軍の最高司令官として、敵対する者には一片の情すら持ち合わせない苛烈な性格だった。
なお、続編の「もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG」では、前章の中盤に熾天使グノーシスと戦い、弱体化していたことで敗れて致命傷を負ってしまい、死亡する。
だが、イリアスルートでは、のちにロリ化した姿である「ミカエラちゃん」として、ルカたちの一行に加わることとなる。