1965年、FRP製の2ドアクーペボディを架装した「850GTミニ・マーコス」が発売された。バックヤードビルダー、ジェム・マーシュ率いるマーコス社がミニのパーツを流用したキットカーである。エンジンはミニの850cc直4OHVをそのまま使用したが車両重量は533kgしかなかった。
1966年のル・マン24時間レースで、イギリス車で唯一の完走(15位)を果たした。
1971年、クーパーS用の1,275cc直4OHVエンジンを77ps/6,000rpmまでチューンして搭載する「1300GTミニ・マーコス」が発売された。最高速度は209km/hに達する。
マーコス社は1972年倒産したが、ジェム・マーシュは1976年に再び「マーコス」ブランドを買い戻して復帰した。
1992年に復刻版の「ミニ・マーコス1300ル・マン」が発売されたが、2001年にマーコス社は売却された。