概要
モンキーの派生車種の一つ。
当時過熱していたレーサーレプリカブームを反映し、モンキーをスポーツバイク風に仕立てた車種である。
フレームはツインスパー、低いハンドルとバックステップによる前傾気味なライディングポジション、フロントブレーキはディスク式であるなど、モンキーシリーズの中で本車にしかない特徴を多く持っていた。
エンジンは最高出力4.5馬力を誇り、これもシリーズ最強の数値であった。
このように走りに振った装備を有していたものの、キャラクターとしてはスズキのギャグに近く、絶対的な速さよりも遊び心を追求していた節が大きい。
同年に発売した2ストロークのNSR50が最強のミニバイクとしての地位を確立したことから、本車の人気は振るわず、1987年内に生産終了。
生産期間は1年にも満たず、バイク市場全体で見ても非常に短命であった。
翌1988年には、オフロードバイクの趣向を取り入れてアップライトなライディングポジションに変更したモンキーRTを発売したが、こちらも1年未満で生産終了している。
生産数が少ない事、そしてモンキーシリーズの中でも異質なパッケージングから、生産終了後からプレミアが付き、現在の中古車価格は高値安定である。