概要
『宇宙戦艦ヤマト2199』の音楽を手掛けている、作曲家の宮川彬良氏が手掛けたオリジナル曲の1つ。大元はヤマトの主題歌の曲であるが、それを宮川彬良氏が独自にアレンジを加えた。ヤマトが戦闘の渦中にある様子を表現した、非常に躍動感かつ迫力のある曲調に仕上がっている。また宮川氏によれば、「剣の舞をイメージして作曲した」とのこと。
こういったテーマ曲のアレンジは、過去のヤマトシリーズにおいても度々に見られている。父親の故宮川泰氏が手掛けた『未知なる空間を進むヤマト』も同様で、非常にリズミカルで躍動感があるため、出だしこそテーマ曲と分かりにくいが、その直後からはテーマ曲を基幹にしていることが窺える。なお宮川泰氏は、テーマ曲を基幹として、非常に多くの派生曲を生み出しているのが特徴の一つとも言え、よくよく吟味すると、テーマ曲が大元になっているのが窺える。
使用例
TV版
初めて使用されたのは木星での浮遊大陸の遭遇戦であった。ヤマトの戦闘のお披露目と相まって、『ヤマト渦中へ』という曲は、多くの視聴者に対して強い印象を与えた名曲と言っても過言ではない。時には、冥王星でヤマトが攻撃を受けた時にも使用されたりもしたが、大半は反撃の時や決戦の時に使用される事が多く、その時その時の場面を大いに盛り上げている。
トドメを刺したりする時に多用される確率が多い為、視聴者やファンの間からは、処刑用BGMと呼ばれることもある。
劇場版
劇場版『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』では、ガトランティスとの初戦に『降下するヤマト』という曲名で演奏されている。カッパドギアの攻防戦で流れており、原曲である『ヤマト渦中へ』とは微妙に曲調が異なっているのが特徴の一つと、もう一つは戦闘シーンに合わせた為か元の倍近い時間で流れている。
俗称
2012年に宮川彬良氏が行った宇宙戦艦ヤマト2199の音楽コンサートでは、『俗称、ブンチャカヤマト!』と本人自らが発言している。
派生曲
『ヤマト渦中へ』の派生曲として『帝都防衛戦』と呼ばれる曲も誕生している。こちらは第23話にのみ流れた音楽である。後の劇場作品『星巡る方舟』でも、『大決戦-ヤマト・ガミラス・ガトランティス-』の中にも組み込まれており、最初に帝都防衛戦⇒ガミラス国家(アレンジ版)⇒帝都防衛戦⇒ガトランティスという組み合わせと流れを作っている。