概要
ユズとは夜廻三の主人公。
本作ではキャラメイクが可能となり、主人公の名前、外見、さらに(厳密には一人称選択)性別までが変更可能。
そのため公式サイトでも「幼い少女」ではなく「幼い子ども」と表記されている。
(ただし、公式絵ではスカート姿の少女として描かれている。また、男女共通地域の海外版では一人称選択できない)
ある事がきっかけで記憶を失い、掛けられた呪いを解くために夜の街を廻る。
街の各地で過去に無くしたものを見つけるたびに忘れてしまった思い出を取り戻していく。
学校ではいじめられっ子であり、
ストーリー序盤における言動の端々からも気の弱い性格が垣間見える。
しかし、夜の町で出会う様々な怪異や大切な思い出がユズを少しずつ成長させていく。
記憶
ゲーム序盤から学校の同級生にいじめられており(実は序盤の髪型・服装などのスタイルを設定している時にドンドンと音がするが、個室トイレのドアを叩く音)、紙くずをぶつけられ(ぶつけられた紙くずを拾ってゴミ箱に投げる(強制的イベント①))、追い打ちと言わんばかりにボールをぶつけられる。さらに廊下で『ユズ、死、呪呪(お化けの絵)』の紙を拾ってしまう(強制的イベント②)机にバカ!来るな、などの落書きをされ、ユズに〇〇入りの給食を食べさせようとする。強制的に食べるしかない(強制的イベント③)。
食べてしまったあとは自動的に屋上に上がり、壊れた網まで自分で動かさなくてはならない。
ここからオープニングでなぜか知らない森の中にいる。
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ノベライズにて(ネタバレ注意)
思い出の中の少女ことコトリとは実の姉妹であることが判明。コトリが高校1年になった際に小学生になったばかりとの記述があるので、本編における年齢は7歳前後だと思われる。このことから過去作の主人公たちとも年齢はあまり離れていないことになる。両親が本編の3年前に母親が呪いの影響で精神状態が悪化した際に離婚しており、ユズだけ父親に引き取られたとのこと。
ノベライズ全体で語られているが、ムギが亡くなったことがトラウマとなり重度の記憶障害を抱えてしまっており、日常生活にこそ知識関係には影響しなかったので支障はなかったが、ムギの幻覚を日常的に見ていてそちらを優先行動にしていたフシが見られるほか、事象を短期間しか思い出せない状態であったことがうかがえる。友人関係どころか家族でさえ例外ではなく、毎日会う父親の事こそ覚えていたが、母や姉の事は忘却していた。ゲーム内OPのプロフィール設定のモノローグは『ユズの記憶障害が重篤であることを示唆していた』ということにされている。本編上のいじめは友人との肝試しを途中ですっぽかし、あまつには既におばけに近い状態になっていたコトリといた場面を見られたことが直接的な要因になったが、ユズ当人は肝試しをしたことを忘れていたぐらいなので、肝試しは単なるきっかけに過ぎず、どのみち平穏な学校生活は別要因で破綻していたことも考えられる。
つまりゲーム内で見せられる記憶不全や偽りの記憶は呪いとは直接的には無関係だったと言える。ただし記憶障害の要因となったムギの死亡原因そのものが本作ラスボスの手によるものとノベライズでは示唆されており、偶然が重なったとはいえ記憶が抜け落ちる呪いを姉よりも早く受けていたに等しい状態だった。ムギの死を自覚すると同時に記憶障害を克服して、コトリを姉であることなど、重要な部分の記憶をすべて思い出している。