概要
12本の指を操り虫の如く振る舞う、青白い人の手首のような形状の奇怪な生物。
カーリアの城館や王都ローデイルの下水道、巨人たちの山嶺などに出現し、いずれも群れで行動することが多い。場所によっては壁や崖に張り付いていたり、地中から爪先だけを出してトラップのように地面に隠れ褪せ人を待ち伏せすることも。
小、大、特大の3種類のサイズの個体が存在し、敵としての特徴がそれぞれ大きく異なる。
共通する点として特大サイズの個体以外は炎に非常に弱く炎属性の攻撃を食らうと身体に引火し、スリップダメージを受けながらのたうち回り隙を晒すという弱点を持つほか、武器の強化素材である喪色の鍛石を各種ドロップする。
DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」の舞台である影の地にも登場し、主に指遺跡やその周辺に待ち構えている。(特に祝福「指岩の丘」付近では道の先から夥しい数のユビムシたちが群をなして歩いてくる様子が…)
更には指を探究し、小さなユビムシを抱く大司祭、そして二本指とともにユビムシを生み出した母など、彼等の出生の核心に迫る存在の数々も明らかとなった。
ユビムシ(小)
褪せ人サイズの最も小型のユビムシ。
体当たりや飛びかかりで襲ってくるが攻撃力は低く、通常攻撃で簡単に倒せるほど脆弱なため、単体では小さく非力で取るに足らない雑魚敵。
しかしその小刻みな攻撃は強靭が低いと怯みにより行動を阻害させられやすく、集団で出現したりユビムシ(大)など厄介な敵の周囲に侍っている場合が多い特性も相まって、舐めてかかると複数匹や地形に追い詰められてハメられたり、別の敵との戦闘中に横槍を入れられるなど命取りになりかねないので油断は禁物。
一部のボス戦ではボスから産み落とされる形で召喚され戦闘に乱入してくる。
ユビムシ(大)
褪せ人を優に超えるサイズの大型のユビムシ。
大きくなった身体と指から繰り出される肉弾攻撃は痛い上に避けにくく、巨体相応に体力も高い厄介な難敵。褪せ人を丸ごと握り潰せるサイズになったことで掴み攻撃も習得した。
中指?にあたる指に指輪をはめている個体は、距離が離れていると指を立てて指輪から拘束効果のある魔法弾を飛ばし、こちらの動きを封じた上で掴み掛かろうとしてくる。
状態異常や属性への耐性はユビムシ(小)とほぼ同じかつ炎による攻撃でのたうち回るのも相変わらずなので、出現が予想されるエリアでは炎属性による攻撃手段を準備しておくと楽。
体勢を崩すと手首の断面?にあたる部分に致命の一撃を入れることができる。
ユビムシ(特大)
著大烏を軽く踏み潰せる程に超巨大化したユビムシ。個体数は少なく、巨人たちの山嶺など限られたエリアに出現する。
大型ボスに匹敵する巨体から繰り出される指攻撃は火力はもちろん範囲、判定も大きく、中でも指を突き立てながらの突進攻撃は通常のローリングだけでは回避困難なほど。体力も非常に高く、弱点であった炎属性による怯みすら克服しており、タフネスと回避の難しい攻撃を兼ね備えた本作でもトップクラスの強モブの一体に数えられる。
これほどの強敵ながら休息すれば普通に復活する上に、大したルーンや貴重なアイテムなども落とさないことから、特に目的がなければ無理して戦わず全力で逃げるか遭遇しないルートを通るなどして交戦自体を避けたい相手。どうしても正面から撃破したい場合は出血や毒、腐敗といった状態異常、厄介な突進をやり過ごせる戦技・霧の猛禽を始めとした回避手段を活用していきたい。
アイテム
指輪指
「ユビムシの祖」なる存在から切り取られた、指輪のはまった巨大な指をそのまま槌とした武器。
冒涜の遺産とされるそれはまだ生きているらしく、専用戦技「爪弾き」で指を膨らませ、強力なデコピン攻撃を放つことができる。
インパクトの強い外観とモーションだが、シンプルな脳筋武器であることに加えて戦技の体勢崩しや怯ませる力が強く、意外にもその性能は堅実かつ優秀な部類。
ユビムシの遺灰
DLCにて追加された遺灰。
前述の祝福「指岩の丘」からユビムシのいるエリアを進んだ場所にある洞穴の内部で入手できる。(部屋の地面から特大ユビムシが出現するので注意)
FPを使用し、ユビムシ(小)の霊体を召喚する。このユビムシは敵として登場する個体と異なり、回復祈祷のような技を使用して褪せ人や周囲の味方のHPを回復してくれる。
ユビムシ自身もHPを回復するので意外と粘り強く、割合回復のためHPの膨大な協力NPCと相性が良い。
ただし回復があるとはいえユビムシ本人は貧弱なため苛烈な攻撃に晒されると無力。そしてやはり炎が苦手。
立ち回りや運用を工夫して弱点さえカバーしてあげれば、サポートタイプの遺灰としてしっかり活躍してくれるだろう。