「そうなる前に私は行くよ」
「あの子がどんな道も選べるように」
cv/坂本真綾
概要
二つ名は『殲滅卿』・『殲滅のライザ』。白笛オーゼンの弟子でもあり、彼女とはかなり仲のいい師弟関係を築いていた。
『不屈の花』とも呼ばれる『トコシエコウ』の花が好きで、アビス深層の群生地がお気に入りの場所。
外見的には、金色の髪を持つ美しい女性であるが、その実態は男勝りという言葉すらあまっちょろい超人的なバイタリティの持ち主。
白笛となったのちに探検隊のメンバーであった黒笛のトーカと結婚し、彼との間にリコを産んだがトーカには先立たれている。
現在その生死は分かっていないが、物語開始時点で帰還不能の六層に突入する行為『絶界行(ラストダイブ)』を決行しているため、少なくとも地上では死亡した扱いとされている。
彼女の封書と白笛が地上に届けられたのをきっかけに、地上で探窟修行に明け暮れていたリコが、全てを捨ててアビスの底を目指すことになる。
人物像と作中での活躍
11巻現在までの間、回想以外では登場していないが、リコに渡った封書の複製がリコの探窟の助けになっており、物語に関わる場面は多い。
レグとも何らかの接触があったことは間違いなく、「度し難い」が彼の口癖になる程度の期間は行動を共にしていたようだ。
娘同様、幼少の頃からアビスへのあこがれが強く、白笛オーゼンに蹴とばされるのも構わず彼女にまとわりついていた。
子供であることを考えても度を越した礼儀知らずであり、彼女に弟子入りする際のセリフは「なぁ あんた私の師匠にならないか」である。
しかしながら、壮絶な経歴に似合わず、この時期はオーゼンに叩かれて泣きだす場面もあったらしい(といってもオーゼンに叩かれれば骨が折れるくらいでは済まないのだが)。
大人になってからも大人しくなることは全くなく、弟子であるジルオに「探窟家でなければ変人」と言わしめる人物であった。日頃から嘘か本当か分からないことを言い、悪戯は度を越していたそうだ。
オーゼンとの飲み比べに圧勝するほどの大酒飲みでもあり、偏食家でもあったらしい。
苛烈な一面もあり、オーゼンが何者かの襲撃を受けた際には激怒して「連中を根絶やしにしてやる」とまで宣言しており、探窟途中を襲撃されればお礼参りに出向くことも。ジルオの証言によれば平時も喧嘩っ早かったとのこと。
オーゼン曰く「レグの戦い方はライザに似ている」との事だが、作中、特にボンドルド戦におけるレグの動きを考慮すると戦闘スタイルは非常に荒々しい……というより相当人間離れしすぎている物と考えられる。
そんなライザも、結婚してからはだいぶ落ち着いた性格になったらしい。
家族に対する愛情は本物で、夫と子を亡くしたときはさすがのライザも人に会えないほど落ち込んでいた。(それを見たオーゼンは「あんなライザは見たくなかった」とこぼしていた)
探窟家としての実力は白笛の肩書に相応しく、十年経っても未だ塗り替えられない複数の大記録を持ち、地上へ上がってきた危険生物や他国の襲撃者も幾度となく撃退している。
絶界行の道程でも未知の発見を多数積み重ねていたようで、彼女の封書にはオースの図鑑には記載されていない生物の記録が多数含まれていた。
生物に対する興味は非常に強いらしく、記述は常に楽しげであり、なおかつ詳細。
見るからに危険な生物であっても念入りに観察し、致死毒を持つ巨大サソリであっても可能であれば捕食して味を確かめる。安全な生物であれば飼育を試みることもあるようだ。
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以下は61話以降のネタバレを含みます
リコに託された彼女の笛が人間だった時の名前は「ドニ」。
ライザとどのような関係だったかは不明だが、ファプタが笛の声を聞くことができるため判明。