概要
「ライ(lai)」はベトナム語で混血、「ダイハン(Đại Hàn)」は大韓(韓国)のベトナム語読みである。
文字通りには韓国人の血を引く混血児、すなわちベトナム人と韓国人の両親を持つベトナム人という意味であるが、実際のところはベトナム戦争時の韓国兵や韓国出身の民間人とベトナム人女性との間に生まれた子供という意味に限定して用いられる語である。
ベトナム戦争では米兵や韓国兵による性暴力の記録が多数あり、ライダイハンには性暴力によって産まれた混血児が多数生まれたと見られている。
南ベトナムの崩壊により彼らは取り残され、敵国に通じていたと共産主義政府から弾圧を受けた。
国交正常化以後、韓国に親を探し韓国国籍を取得する動きもあったが法改正で中年になった彼らは血縁関係があるだけでは国籍を取得できなくなったためそのような動きも無くなった。
ベトナムでの戦争犯罪被害者が賠償を求める動きはあるが、直接の被害を受けた訳でもなくベトナム国民として産まれた彼らは日本で騒がれるような補償の要求は行っておらずまた認められる見込みもないため戦後50年近くが経過した現在では多くが過去のものとなっている。
近年では韓国の若者もその事実に触れる機会があり韓国でも知名度が徐々に広がりつつある。