概要
ドイツのテューリンゲンの森やブランデンブルク州、ハルツ山地などに棲むとされる、鹿角を持つウサギ、所謂「角兎:レプス・コルヌトゥス」の一種で、犬歯を持つともいわれている。
雌のラッセルゲイス(Rasselgeiß)は雄より角が小さく、まだ若く小さい個体はワルドラスリンゲ(Waldrasslinge)と呼ばれ分類されている。
狩猟小屋にはこの動物が多く描かれるが、非常に臆病なので殆ど見かけることはなく、出会えば鋭い枝角を持つ危険な獲物であると認識される。
なお年配者や熟練の猟師にとっては、ラッセルボック狩りに誘うことは、侮辱を意味するといわれている。
同国バイエルンに棲むヴォルパーティンガーに似ているが翼は持たず、どちらかというとアメリカ合衆国に生息するジャッカロープのほうに見た目は近い。