概要*
吸虫網に属する生物。別名両生類奇形化ヒラムシ。
成体は最終宿主として捕食者である鳥や哺乳類の中で過ごす。最終宿主の中で交尾できた場合、その卵は排泄物に紛れ最終的に水に行き着く。そこで卵から生まれるミラシジウム幼生はヒラマキガイ科の生物に寄生する。その宿主の生殖器にてレジア幼生となり単性生殖しながら宿主の生殖器を捕食し寄生去勢を起こす。しばらくすると今度はセルカリア幼生として放たれ、魚や両生類に寄生する。魚の場合は側線に沿って、両生類の場合は肢芽に、シストを形成しメタセルカリアに成長する。この魚や両生類が喰われることで最終宿主に行き着き成体となる。
リベイロイアの一種Ribeiroia ondatraeの研究では、様々な両生類(カエルやサンショウウオ)の足の形成に異常を発生させた。寄生された種や寄生された段階によってその異常は水かきのような皮膜の形成による関節部位の固着、欠損、多指症や多肢症、骨に突起を生やす等を中心に多種多様にある。どのようにしてこの発達異常が発生しているかまではまだわかっていないが、これにより動きを鈍らせ、最終宿主に食われやすくなる効果があるとされる。