曖昧さ回避
- フランス語におけるライオンの女性形(lionne)。当然ながら「牝ライオン」を意味する。
- フランスの地名(Lyonne)。コミューン(地方自治体の一種)のコニャ=リヨンヌ(Cognat-Lyonne)を構成する集落の一つ。温泉保養地として知られるヴィシーの西に存在する。
- フリーゲーム『Almagest -Overture-』の登場人物の一人。本記事で解説。
上記3の概要
Serendipityによるフリーゲーム『Almagest -Overture-』に登場するキャラクターの一人。フルネームはフェリシテ・リヨンヌ。
聖女と言った表現が似付かわしくメシアン教国(MSA)が滅亡していない状態で星刻歴523年6期を迎えるとMSAの救世主として登場する可能性がある。
ゲーム中のイベントによると3年前に死亡した「クラーヴァ・ベシャスヌィフ」の代わりの救世主となる候補の一人であり、ディオニージ・ベネディクト少佐により推薦されている人物。出自が詳しく語られる事は無いがイベント中ではベシャスヌィフ大聖堂で生まれ、ペルセフォネで「癒しの奇跡」を発現させているようであることから、ペルセフォネ出身であると思われる。
なお、リヨンヌの「癒しの奇跡」についてはバックボーン同様に不明な点が多く、それゆえに後述のオズワルドをはじめ、MSA内部にも彼女に対して不信感を抱く人物が存在しているようである。
ゲーム中で聖女と呼ばれているようにファンからも聖女様と呼ばれることが多く、人気の高いキャラクターの一人である。
もう一人の救世主
ゲーム中ではリヨンヌ以外にもう一人、救世主候補として地球統一連邦(UFE)に所属するジェイコブ・ブラディッシュ元帥(メシアン教徒)が推されている。
プレイヤー国がMSAである場合はどちらか一方を選択することとなり、ここでブラディッシュを選ぶとブラディッシュがUFEからMSAに移籍し、リヨンヌはそのゲーム中では登場しなくなる。
プレイヤー国がMSAで無かった場合にもこのイベントは発生するが、アナウンスが出るのはリヨンヌが選ばれた場合のみ。ブラディッシュが選ばれた場合はリヨンヌが無所属の在野士官として出現するが、何もアナウンスが無いので彼女を自国に仕官させたい場合には注意が必要。
性能面で見た場合、
- リヨンヌ:初期階級は准将なので指揮できる艦隊の規模はブラディッシュに劣るが、ステータス・作戦適正・特殊能力などを踏まえた総合性能および使い勝手の面で大きく勝る。かかる手間は大きいが、初期階級の問題も功績値を貯めて昇進させれば克服可能。
- ブラディッシュ:初期ステータスや作戦適正の面では(一部上回る点もあるものの)基本的にリヨンヌを大きく下回り、これといった特殊能力もないが、UFE時代と同じく元帥扱いなので移籍直後からかなり大規模な艦隊を指揮できる。ステータスの問題についても同行する副司令および参謀次第である程度はカバーできるほか、本人に戦闘や内政を経験させれば(けっこう運頼みにはなるが)多少は底上げできる。
と、各々に異なるメリットがある。また、ブラディッシュの移籍はUFEの戦力低下、ひいては国家間のパワーバランスの変化にも繋がるため、結果的にどの国でプレイしていても無視できないイベントになると言えよう。
なお、リヨンヌが在野士官として現れた場合は階級こそ少佐扱いだが、特殊能力やそこそこ高い地力おかげで内政や艦隊の参謀を任せられる。救世主として選ばれたときと同じ准将までなら比較的楽に昇進させてやれるので、仕官させた時点で情勢が大きく動いていなければそれなりに役に立ってくれるかもしれない。
余談であるが、ブラディッシュを選んだ場合は彼を推薦していたクレメント・オズワルドの黒い一面を見ることができる(ある意味ではブラディッシュも哀れである)。もっとも、ゲーム中ではオズワルドはベネディクト以上の知力を持っており、ブラディッシュを推した理由も的を射てはいるのも確かである(なお、その際リヨンヌの「治癒の奇跡」についてもオズワルドによる推察がされている)。