CV:諸星すみれ
概要
ルパン三世PART6のゲストヒロイン。
イギリスの名探偵シャーロック・ホームズの相棒であったジョン・H・ワトソンの娘である14歳の少女。
10年前に父・ワトソンを失い、現在はホームズと同じ家に暮らしている。
両親亡き後の自分の面倒を見てくれるホームズの力になりたくて、まだ学生の身でありながらも事件に首を突っ込もうとする。
「レイブン」と呼ばれる謎の組織を巡り、ロンドン中が騒乱の渦に巻き込まれる中、爆発の中からルパン三世が飛び出てくる。その姿を目の当たりにしたホームズが憎しみの形相でルパンの名を呼ぶ中、リリーは激しく取り乱し、パニックを起こす。
ルパン「リリー…大きくなったなぁ…」
動揺してパニックを起こすリリーとは対照的に、ルパンは懐かしそうな目でリリーを見る。
その後、夢の中で幼い少女に戻っていたリリーは、父・ワトソンの叫び声と同時に一発の銃声を耳にする。
そして目の前には、血を流して動かなくなったワトソンと、ワルサーを手に持ったルパンの姿があった。
ホームズの様子からも、彼とルパンは10年前のこの件について何かを隠しているらしく、ルパンには二度とロンドンに戻ってくるなと警告している。
また、ルパンの台詞からも、どうやらリリーは本人の知らない所で何者かに狙われている模様。
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以下、ネタバレが含まれます! |
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10年前の真実
10年前(恐らく2011年)、リリーが目の前で父・ワトソンの死を見たあの日、彼女は熱を出してワトソンに連れられる形で、車で病院に向かう途中だった。
そんな中、何かに気付いたかの様にワトソンは車から降りて地下通路へと向かった。
そして彼が見たのは、保身からレイブンの情報を売ろうとした男が組織の殺し屋に射殺される現場であり、偶然にもレイブンを追っていたルパンも居合わせていた。
そこへ、父を心配したリリーが後を追う形で来ようとしていたのだが、ワトソンはリリーに「来るな」と叫び、殺し屋に組み付いて必死に抵抗。
殺し屋に気付かれていなかったルパンはワトソンを助けようとしたが、殺し屋と揉み合いになっている彼に銃弾が当たりかねないと発砲を迷った隙に、殺し屋が暴発させた銃でワトソンは結局死んでしまう。
煙幕を投げつけた殺し屋が去った後、父を求めてようやく辿り着いたリリーは、既に息絶えていたワトソンとその場でワルサーを持っていたルパンの姿を目の当たりにし、ショックのあまりに気を失い、事件後にその時の記憶を失ってしまった。
しかし、現在になって「倒れたワトソンとワルサーを持って立っていたルパン」に関する記憶だけを思い出した結果、リリーは「ルパンが父(ワトソン)を殺したのだ」と思い込んでしまう事になったのである。
当時のホームズもリリーが気絶した直後に現れ、すぐに犯人がルパンでは無い事に気付いたが、ここで差し違える覚悟でルパンと一戦を交えれば、自分の死後に誰もリリーが守れなくなると考えた結果、「二度とロンドンに戻らない事」を条件に、ルパンを見逃す事を約束。
ルパンも自分らしくない躊躇をしてしまった結果への後悔があった為か、それ以降はロンドンへ足を運ばなくなったのである。
なお、ルパンはワトソンが地下通路へ向かった理由について、「おそらく見知った顔の人間(レイブンの殺し屋)が地下通路に入っていくのを見たから」と推測しており、同時にリリーもまたその姿を見た可能性があるとも予想している。
その為、もしリリーが完全に記憶を取り戻してしまうと、レイブンに命を狙われる可能性が出ている。