概要
初出は初代『フロントミッション』。
初代においては主人公ロイドの宿敵ドリスコル大尉が駆る機体として登場し、その存在感とデザインから未だに高い人気を誇る。
正式名称はSakata Type11DS RAVENだが、レイブンの名称はゲーム内は出ず、攻略本で初めて明かされた。その時はドリスコルのヴァンツァーの種類がSakata Type11DS、レイブンはWAPコードのような表記だった。ゲーム内では『2nd』と初代の移植版でレイブンと明確に表示されることになる。
O.C.U.日本のサカタインダストリィがザーフトラ共和国のドミトーリ公社と共同開発したメタルワーカープロジェクトの一号機となる大型ヴァンツァー。
この機体はサカタインダストリィと各国要人が結託した秘密組織「ニルバーナ機関」が運用しており、その存在は一般公開されていない。
名前は大型のカラス「ワタリガラス」の英名に由来し、その名の通り漆黒のカラーリングが特徴。
左腕は「レイブンクロー」というクローアームとなっている。
アームの付け根、肩部の形状が独特であるため、支援火器の装備はできないものの、マシンガンやカノン砲を搭載した複数の武器一体型腕部を開発されている。
一般的なヴァンツァーの1.4倍のサイズであるが、機動性能の低下は全く見られないどころか既存の機体を大きく上回る。
搭載されているコンピュータの性能にもよるが、コスト度外視の高性能試作機であるためでもある。
内蔵の新型コンピュータ同様、開発による技術向上が目的と考えられる。
ハフマン島で起こった事件のあと、レイブンの存在の情報は機関の外にも知られ、ある種、伝説の機体として認識されるようになる。
事実レイブンに匹敵する性能のヴァンツァーは、初代から22年後を描くフロントミッション3に登場する機種「法春」まで現れなかった。
なおレイブンの血を引く大型高性能ヴァンツァーとして、サカタを買収したイグチが開発しテロリスト『グリムニル』で運用されていた機体、仮名称『T-X ダイアウルフ』と『T-1 ブルータルウルフ』がフロントミッション5で登場する。
………法春にしろウルフシリーズにしろ、サカタを取り込んだイグチが開発しているということは………
シリーズを通して4機の存在が言及されるが、いずれも破壊されている。フロントミッション2では隠し要素として闘技場で入手できる。これについては破壊されたうちの三機の使用可能なパーツを回収して一機分一揃えにしたものという説が提唱されている。
しかし機種としての性質から、この4機以外にもレイブンの機体やパーツが存在している(いた)可能性はある。
外部作品への登場
ロードオブヴァーミリオンシリーズ作品『ロードオブヴァーミリオン アリーナ(LoVA)』に不死種族の使い魔として登場した。
それに引き続き『ロードオブヴァーミリオンIII』にもver3.3Rから参戦している。
LoVAとLoVⅢの通常版はボイスがサウンドエフェクトになっているが、
ⅢのVR(ヴァーミリオンレア)版はドリスコル大尉が搭乗した設定となっており、何とCV:池田秀一となっている。
LoVⅢにおいてはコスト50のディフェンダーの使い魔として登場。超覚醒時にはアビリティ「レイブンクロー」が発動し、攻撃対象に与えるダメージ値が向上する。
アーツは「BD-6kr」。原作でもドリスコル機に搭載される事になる、プレイヤーにとっては決して忘れられないあるCOMの名称である。
使用すると範囲内の最も召喚コストが高い味方使い魔が死滅する代わり、その使い魔のコストに応じて攻防の値が増加する。