レオン(中華一番!)
れおん
中国語版では『雷恩』または『利安』。
元々は裏料理界の麟厨師をしていた。17歳。
異名は『七星刀のレオン』。
もみあげあたりの髪を左右三つ編みにしている白い肌と銀髪の青年。
マオよりも4年前に陽泉酒家で修行し「早咲きの天才」と呼ばれた頃は少女と見紛う線の細い少年だったが、裏料理界での4年の修行を終えて再び陽泉酒家に顔を出した際には筋肉質な厳つく人相の悪い青年へと成長を遂げていた。
あまりの変貌っぷりに読者からは『世紀末』などと言われることもある。(後述の過ちも起因している)
愛用の七星刀を用いた水牛をも血一滴、肉汁一滴零さず瞬時に解体する脅威の技「猛牛青龍斬」、瞬く間にイカをも瞬時に刺身にしてしまう技「七星破軍生墨魚片」など刀工技は多彩。
そして裏料理界の奥技の一つ、氷河から切り出した氷で磨き抜かれた脅威の氷包丁「北辰天狼刃」による究極の技「羅漢水晶斬」を持つ。
料理修行に出た先で学ぶべきものを見出せず、その向上心に駆られ裏料理界の門を叩く。
紙が水を吸収するが如く門外不出の技を会得し、『刀工にかけては並ぶ者無し』とまで謳われた。
しかし裏料理界の恐るべき実態を知り脱走。更に当時は裏の価値観に染まり、トレードマークの七星刀の創作者ラァチェから七星刀を賜った際、これ以上ラァチェの逸品が他の者に渡らぬよう彼を七星刀の一本で刺して崖から突き落とす蛮行に手をかけてしまう。
手の甲に裏料理界の証『黒麒麟』の刺青を持つが、麟厨師をやめてからは大きく×印をつけた。
ただし、真面目で料理に一途な性格は変わっておらず、悲しみや苦悩に浸ることが多かった。
裏料理界入門・脱走後もそれは変わらず、使用した食材には成仏を願って霊符を貼る。
それゆえに七星刀にまつわる過去のことを悔やみ伝説の厨具を探す旅に出る。
ラァチェの訃報を聞いた時に悲痛にくれ、死を弔い、涙を流した。
「天才」と称されるだけあり、料理のセンスは高く、最終的には裏料理界の幹部・五虎星ミラを打ち破るまで
成長した。
さっぱりとした明るい性格のシェルとは対照的に描かれることが多い。
そのためかレオンがシェルの起こした不始末・問題をフォローすることが多々あった模様。
だが、シェル同様にレオンも腕っ節が相当強いようでその戦闘力も高く、シャンに七星刀で斬りかかったり、手傷を負わされながらもシェルに濡れ衣を着せてきた盗賊団を一人で壊滅させるというとんでもない実績もある。