元四川省特級厨師であり、裏料理界の鱗厨師。
菊下楼にて、パイが育てあげた一番弟子であり、パイの息子のリュウ・マオシンにとっては兄弟子にあたる人物。マオをして「ショウアンと戦うことは母さんと戦うことに等しい」と評す程の料理人であり、裏料理界大幹部・五虎星からも一目置かれる。
一方、性格は難があり、菊下楼時代はマオと毎日のようにケンカしていために犬猿の仲であった。
10年間に渡るパイの指導の末、特級厨師になった矢先、パイの利用価値がなくなると同時に菊下楼の腕利きの料理人3人に加え、退職金代わりに財産すらも奪い去り、パイの借金返済からの過労死の原因を作った。
それから2年後、菊下楼の新料理長候補として帰ってきて、マオとその姉・カリンと再会するが裏切りに一切の罪悪感はなく、パイの死を嘲笑ったことでマオ姉弟の怒りをさらに買うことになり、リー提督の審査の許、幻の麻婆豆腐対決を展開。
ショウアンは豆腐に酥(歯ざわり)を求めたが大豆を肉にアレンジしたマオのほうが正解であり、さらに幻の麻婆豆腐はパイが考案したものだったことが判明。ショウアンもパイが考案した大豆肉を食べたことがあったものの技術だけに目が行ってしまったことが勝敗を分けることになり、さらに菊下楼新料理長対決の掟により、敗者であるショウアンは厨師の資格を永久に剥奪されることになった。
厨師の資格を失ったショウアンは裏料理界に入門。新参者ながら、天性の才に加え、マオへの復讐心を糧に壮絶な修行に耐え抜き、古参の鱗厨師を従える異例の出世を遂げた。その過程で体中、傷だらけとなり、左目には眼帯を着けるようになる。
自ら上海侵攻を大幹部に願い出て、マオと対峙。マオへの憎悪から最初は彼に暴力を振るうも落ち着きを取り戻した後、マオの手で服を破られ、身体中の傷が露わになり、マオもショウアンに引導を渡すことを宣言し、2人は豆腐で雌雄を決することにした。
マオの大魔術熊猫麻婆豆腐に対し、ショウアンは子供の頃に初めて、海に足を運んだ際に感じたものをヒントに豆腐三重奏を作成。その発想力はマオが「ショウアンが大きく見える」と発言する程だったが豆腐三重奏はパイが考案した料理だったことを知らなかったことと審査員の1人である張大人が食したことがあったことから、オリジナリティに欠けるという理由で敗北を喫する。さらに豆腐を別の材料にアレンジするアイディアにしても幻の麻婆豆腐の大豆肉と同じだったこともオリジナリティに欠けるものであった。
再び全てを失ったショウアンは最後の足掻きとして、水上大闘味場の自爆装置を起動させて、脱出しようとするマオを包丁で道連れにしようとするが船の爆発で自身が炎の中に落ちていくもマオに助けられる。マオは「誰も知らない母さんの料理を作った人を見殺しになんて出来ない」と叫び、そんなマオにパイを重ねたこともあって、ショウアンはついに改心するが故郷の四川に帰ることを拒み、マオにパイの形見のレシピの半分を渡した後、自ら炎上する東シナ海に身投げをするという壮絶な最期を遂げた。
作中では一切の勝ち星なしだが一度目の勝負はマオ自身が運が良かっただけとしており、五虎星のアルカンからも実力ではマオを上回っていたと補足されている。
パイに対しては当初こそは彼女を慕っており、増長から彼女を見下すようになるも形見のレシピを持ち続けていた辺り、パイへの愛憎がうかがえる。
菊下楼での修行時代、技のみを求める人間性をパイに見抜かれ、一人前の料理人として、認めてもらえない日々を過ごしていた。
ある日、いつまでも自分を認めないパイに対する不満が爆発して、ヤケを起こして、暴れた際に油を被ってしまい、調理中で炎が出ていたことが災いして、油に炎が引火。左目と左手に火傷を負ってしまい、身を案じたパイの制止を振り払って、彼女の元を去ってしまった。以降は眼帯は付けるようになり、原作でもこの眼帯を逆輸入することになった。
火傷のせいでどの店でも満足に働けず、爪弾きされていたが、そこから這い上がって、上級厨師となり、菊下楼に再び姿を現す。菊下楼の料理長を足掛かりに皇帝すらも料理でひれ伏せさせると発言しており、この時点で裏料理界の資質を覗かせていた。
リーからの課題は中華料理の基本とも呼べる炒飯であり、ショウアンは見事な海鮮炒飯を作り出すもマオがパイの卵コーティングによる黄金炒飯を再現したことで原作の麻婆豆腐対決に発展する流れとなった。
原作と違って、何も持たずに飛び出したとされたはずが第42話でタン・サンチェが原作同様に「ショウアンは菊下楼の全財産を持ち逃げした」と発言したために矛盾が生じることになったがドサクサに紛れて、持ち逃げし、それを火傷の治療費に使ったとも考えられる。
改心の過程に関しても掘り下げられ、マオを道連れにしようとするショウアンをマオは「その腕で償っていくんだ」や「母さんの夢は僕とカリン姉ちゃんとショウアンの3人で菊花楼を中国一の店にすることだから」「一時は憎んだけどそれでも母さんの夢を叶えたい」と説得している。